現在絶賛上映中の〈ゲキ×シネ〉『シレンとラギ』。この度、〈ゲキ×シネ〉をさらに楽しんでいただくために、劇団☆新感線の作家であり
 『シレンとラギ』脚本を手掛けた中島かずきさんとナイロン100℃(ケラリーノ・サンドロヴィッヂ氏主宰)所属の女優・新谷真弓さんのトークショーを新宿バルト9 シアター2にて行った。
 
 お2人の関係は劇団☆新感線が市川染五郎さんを主演に迎えた『阿修羅城の瞳(2000)』が始まり。新谷さんは「新感線が大好きで出して欲しい」とずっと出演を願っており、中島さんも新谷さんに注目していてオファーをしたという。

 新谷さんに中島さんの脚本について伺うと「読めない漢字が多い(笑)」と冗談を交えつつ、情報量の凄さをあげ「『阿修羅城の瞳』のときも鬼帝(おにみかど)という鬼退治の機関の説明や、人物関係がト書きで全部説明されていたのが楽しかったです」と語り、中島さんは「若い頃はト書きに凝っていて阿修羅城のときは一番そういう時期だったのでト書きのさらにト書きをつけていたんですね」と述べ中島脚本の濃密さを伺えるエピソードを披露してくれた。

 ゲキ×シネ『シレンとラギ』について新谷さんは「本当にすごく感動してしまって、劇場ではわからない役者の細かい演技や表情にご注目頂きたいですし、すごく編集が巧みで生で観た時よりもストーリーが凄くわかりやすい」と語り、中島さんは「今回ハリウッドで音響をやってもらったんですが、効果音とか刀の音とかも凄いクリアで重かったりしますし何より台詞が聞き取りやすいんですよね」とゲキ×シネが仕掛ける音響効果の秘密を語った。さらに新谷さんは「かずきさんの台詞を堪能するのにとても良いなと思いました。本当に一本の映画を観るようにストーリーに集中して追えると思います」と中島脚本をより堪能できることを絶賛。

 劇団☆新感線だけでなく中島さんが原作・脚本を担当する現在放送中のアニメ「キルラキル」でも、新谷さんは蛇崩乃音(じゃくずれののん)役で出演をしている。新谷さんのキャスティングについて中島さんは、「四天王という僕の話にありがちなモノを今回も出すことになりまして(笑)高校生が4人いて女の子1人だしたいなと。若い新谷みたいな声の高校生がいないかという話をしていたんですよね」と語り、新谷さんの声が当初よりイメージにあったことを告白。蛇崩乃音を演じる新谷さんについて中島さんは「声優さんとは違う芝居の方なので、割と想定していたのとは違うちょっとひねった芝居をしてきてそれが面白かったりします」と新谷さんの声優としての魅力を語ってくれた。

 新谷さんが劇団☆新感線に再び出演するとしたら演じてみたい役柄を聞くと「次の東京オリンピックの開会式をかずきさんといのうえひでのりさんにやって欲しい!」と述べ「かずきさんが日本の神話時代からのヒーローを全部書いてリレー方式にして、色んなイケメン君が演じてそのまわりでワッショイワッショイやっている役で使って下さい!」という申し出に、中島さんは「僕たちでは如何ともしがたいので猪瀬都知事に聞いてみて下さい(笑)」と会場を盛り上げた。

 最後にゲキ×シネ『シレンとラギ』の見所について中島さんは「新感線にしては重い話なんですけれどもゲキ×シネにしたことで、よりわかりやすく、舞台とはまた違うエンターテインメント作品になっていると思いますので楽しんで頂ければと思います」と締めくくった。