テレビ東京の10月クール金曜深夜1時台のドラマ枠は、連続ドラマ単独初主演の田中圭と豪華制作陣で挑む、「ノーコン・キッド〜ぼくらのゲーム史〜」(本日10/4オンエアスタート)となります。

ゲームと出会い、ゲームを楽しみ、ゲームと共に青春を過ごした「ぼくらのゲーム史」を、実在のゲームを使用して描く異色のドラマです。
つきましては、放送に先駆け10月3日(木)に第1話の試写とメインキャスト4名及び制作陣を迎えての制作発表記者会見を実施いたしました。

「ノーコン・キッド〜ぼくらのゲーム史〜」第1話試写、記者会見 概要

日時:2013年10月3日(木)
場所:テレビ東京 天王洲スタジオ 第2スタジオ
(東京都品川区)

出席者:田中圭、波瑠、浜野謙太、佐藤二朗、
佐藤大(原案・脚本)、鈴村展弘(監督)、石田雄介(監督)

記者会見:内容

田中圭さん:本日はお集まりいただきありがとうございます。
渡辺礼治を演じた田中圭です。全力でつくった作品で、深夜だからこそ出来る新しいものを感じてもらい、見ている人に楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。

波瑠さん:高野文美を演じた波瑠です。ゲームセンターで出会った3人の成長物語がゲームの世界観とリンクして面白いドラマになっていると思いますのでよろしくお願いします。

浜野謙太さん:今日はお集まりいただきありがとうございます。
KIDこと木戸明信を演じた浜野謙太です、よろしくお願いします。
ゲームがすごい上手な役なんですけど、現場で試しにやってみると田中君にボコボコにされました。
ゲームはそんなにやったことが無くてゲームセンターも行ったことが無かったのですが、今回楽しさや魅力に気づきました。
佐藤二朗さん:今少し寒いです。じんべえは夏に着るものですね(笑)。僕は今44歳ですが、丁度主人公たちの現在が45歳と今の僕くらいの人の人生を追っている作品なので、馬鹿みたいに前のめりだった時代だったなと思い返したりしました。思い入れのある作品になっています。

佐藤大さん:本当にありがとうございます。長年の企画が実り感無量です。
皆さんそれぞれのゲーム史があると思いますが、俯瞰でゲーム史を見ることが出来た世代としてこのドラマを作れて嬉しいです。ぜひご覧頂いたあと、語り合ってもらいたいと思います。

鈴村展弘さん:今までに無いタイプのドラマになっていると思います。
全体のドラマはフィクションですが、ゲームはノンフィクションなので2013年現在で45歳になった主人公3人の成長と、ゲームの進化それぞれを見ていただきたいと思います。

石田雄介さん:ゲームが題材ということで、ゲーム好きな人はもちろんのこと、この作品がきっかけで、ゲームに興味を持ってくれる人もいると思うので、ストーリーと共に楽しんでいただきたいです。

Q:30年分を演じるというのは大変だったと思いますが、いかがでしたか?

田中さん:第1話が15歳なので、テンションをあげて声を張ってみたりしましたが、今29歳なのでさすがに無理があるかなと。
本来子役が演じるんじゃないかなと思いながらも、中々30年を演じる機会はないので、全話見ると礼治の成長がわかるように演じたので、
ぜひ全話見てくださいね(笑)。

波瑠さん:私は15歳もまだいけるんじゃないかなという気持ちでした(笑)。
逆に45歳を演じるのが想像できなかったので、環境に手伝ってもらいながら演じました。

浜野さん:15歳を演じるときはひたすら髭をそりました(笑)。木戸はどんどんとコミュニケーションがとれるようになっていくので成長がわかり易いと思います。
30年分を演じるのは新鮮で面白かったです。

Q:ゲーセンの駄目オヤジを演じていかがでしたか?

佐藤二朗さん:いつもどおりのおちゃらけた芝居をしています(笑)。とはいえ3人を温かく見守っている誠実を忘れないように演じました。
時代背景が自分の父親と同じ位なので、父を演じているような感じでした。
個人的には愛知にいる父に見てもらいたいです。

Q:長年の企画が実現していかがですか。

佐藤大さん:いざやってみると本当に大変だったのでこりゃ企画通らないよなと思いました(笑)。キャストの皆さんも30年分演じるのは大変だと思いますし、当時の機体を動かすことや、様子を再現すること、ゲームの使用許諾をもらうことなど、何から何まで大変でしたが、実現できて感無量です。

Q:どのようなことを心がけて演出されましたか?

鈴村さん:ドラマはフィクションですが、ゲームはノンフィクション。
ただそのフィクションの中に懐かしいと思ってもらえるような、リアリティにこだわりました。
でも当時のゲームセンターに波瑠さんみたいな可愛い人は来ませんでしたけどね。
石田さん:鈴村監督がおっしゃったことを大前提としているのですが、ドラマの内容とゲームの内容をシンクロさせていくのを映像で表現するのが難しかったです。

Q:今回ゲーム史をたどって行く中で、思いで深いゲームなどありましたか?

田中さん:バーチャファイター2ですかね。当時プレイステーションにするかセガ・サターンにするかで二分していた時期があったと思うのですが、セガ・サターンでかなりやっていました。FFシリーズも好きですね。

波瑠さん:そんなにゲームはやらないのですが今回スーパーマリオをはじめてやったのですが、面白いなと思いました。
キングダムハーツシリーズは好きで良くやっています。

浜野さん:信長の野望しかやったこと無かったんです。
でも今回シュミレーションゲームだけじゃなくシューティングとかもやらなきゃなって思いました。
ゼビウス今やっています!

佐藤二朗さん:ゲームでは野球盤が一番やりましたね(笑)。
今はケータイでオセロとか。そういえばゼビウスは家でやっていました。

佐藤大さん:ゼビウスは文化ですね!
設定や小ネタを含め、自分のアニメ脚本のベーシックの部分になっているような気がします。
好きなものが全部詰まっている。
ドラゴンクエストII 悪霊の神々ではゲームで初めて泣いたというほどの衝撃。
ゲームでドラマが描けるんだ、と思いました。

鈴村さん:ゼビウスはものすごいやった記憶があり、冒頭のファンファーレなんかはすごく音も印象に残っていますね。

石田さん:スーパーマリオブラザーズですね。
小学校の頃好きな女の子を家に呼ぶ口実に使っていました(笑)。
オープニング映像の中に高橋名人へのオマージュもありますので、
そこも注目していただければと思います(笑)。

Q:今回それぞれ演じられた役に対する印象はいかがですか?

田中さん:フワフワしていて芯がないけど、人の痛みに敏感で人間らしい役立ったので、演じやすくもありましたし好きでした。

波瑠さん:クールに男性2人をみているのですが、成長しながらどれくらいのベースを残していくのかが難しかったです。

浜野さん:普段もキモカワイイといわれることが多くて、オタクっぽい役ばかりオファーが来るのです(笑)。いつもは誰かに救われるというのが多いですが、今回の木戸はオタクだけど、ゲームで人を救うことも出来る、ヒーロー性があってとても気に入っています。

佐藤二朗さん:大林宣彦監督の『異人たちとの夏』に出てくる片岡鶴太郎さんみたいな感じかなと思っていました。

Q:今回砂原良徳さんを音楽に起用した経緯をお伺いできればと思います。

佐藤大さん:以前砂原さんとユニットを組んでいたことがあって、企画当初からゲームなどに造詣の深い砂原さんにお願いしたいと思っていました。

Q:今も熱烈なファンがいると思うのですが、特に80年代ゲームに対していかがですか?

田中さん:ゲームは色々やっていたのですが、ゼビウスを知らなかったんです。
実際やってみると当時どれだけ画期的だったのかというのを感じますし、お話を伺っていて、当時の熱を経験している方たちをうらやましいなと思うところもあります。
今回そんなゲームの歴史にふれられてありがたいなと思いました。