今年4月より半年にわたって放送されてきた「牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜」のクライマックスとなる第24話がTVでの放送を前に9月13日(金)、新宿バルト9にて先行上映され、多くのファンが来場。主演の栗山航さんをはじめ、青木玄徳さん、南里美希さん、横山誠監督が上映の前後に舞台挨拶を行なったほか、観客と共に劇場で鑑賞しました。

さらに、雨宮慶太総監督も来場し、新たに旧シリーズの人気キャラの魔戒騎士・涼邑零こと“絶狼<ZERO>”を主人公にした全6話の新シリーズの製作を発表。主演の藤田玲さん、新シリーズのメガホンを握る金田龍監督も来場し、会場は大きな盛り上がりを見せました。

第24話はまさにクライマックス。復活したゼドムに流牙、猛竜、哀空吏、莉杏が最後の戦いを挑む。上映開始を前に登壇した栗山さんらは、これからいよいよ最終決戦が観客の目に触れるとあって「緊張する!」を連発。青木さん、南里さんもこの日まであえて、完成した24話を見ずにきたそうで「ドキドキワクワクします」と語っていました。

そして上映。スクリーンでの大迫力の竜が立ちの最後の戦いを満員の観客が息をのんで見守り、エンドロールが終わると劇場を温かい拍手が包みました。4人は再び舞台に上がったが、南里さんはすでに号泣! 「ずっと耐えてたんですが、みなさんに拍手をいただいて」とあふれる思いを口にしました。

栗山さんも感極まった表情。「撮影中は実は、ほとんどプレッシャーを感じてなかったんですが、第1話のオープニングで“栗山航”という名前がバンッと出て、これは大変なことをしてしまったと思いました」と述懐し「こうして最後を迎えられて嬉しいです。流牙も言ってますが『まだこれから』と思っています」と満員の観客を前にさらなる飛躍を誓ってくれました。

青木さんは「本当に終わっちゃうんだね…」と少し寂しそう。そして「栗ちゃんが引っ張ってくれたと思う。流牙を演じてくれてありがとう!」と苦楽を共にした“盟友”であり、座長を見事に務め上げた栗山さんに感謝の思いを口にした。準備も含め1年にも及ぶ狂騒の日々を振り返り「作品への熱がどんどん高まっていくのを感じました」とクールな哀空吏らしからぬ熱い思いをのぞかせていました。

横山監督はそんなキャスト陣をみやり「『牙狼<GARO>』のキャストは泣き虫が多い」とニッコリ。そして「達成感を与えられなくては監督失格。今日、ここに来てくれたのは『闇を照らす者』のファンだと思いますが、みなさんのおかげで彼らに達成感をあげることができたと思います」とファンに感謝。そして「これから芸能界でも頑張って!」と栗山さんら若きキャストたちにエールを送り、栗山さんとガッチリ握手を交わし、会場からは再び温かい拍手がわき起こりました。

ゲストとして来場した雨宮監督は「『牙狼<GARO>』らしい着地であったと思います。満足しています。おつかれさま」とスタッフ、キャスト陣を労う。さらに、重大発表と前置きし「絶狼<ZERO>による新しいシリーズを作ることが決まりました」と雨宮監督が明かすと、会場のどよめきは拍手と大歓声に変わりました。

そこに藤田さん、金田監督も登場し、藤田さんが「ZERO IS BACK」と宣言! 「感無量です。ついにこのときが来たかという感じです。みなさんが待っててくれたから実現しました」と喜びを露わにしていました。

金田監督は17歳の藤田さんと出会って以来、8年にわたって共に歩んできたとあって「藤田の成長をつかず離れず見てきましたが、ようやく決定打が出せる。集大成であり、藤田玲の代表作にしたい」と意気込みを明かしてくれました。

撮影はもちろん、藤田さんも今日、台本を渡されたということで詳細に関しての発表はこれから。雨宮監督は「スピンオフではなく、新しいシリーズ」と強調。藤田さんは「みなさんが愛してくださった『牙狼<GARO>』から続く作品として、失礼のないものにしたい。頑張りますのでどうか待っててください!」と力強く語ってくれました。

なお「牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜」は来週、最終回となる25話が放送。この日の24話で戦いの結末まで描かれたが、25話に関し横山監督は「『闇を照らす者』がより深く分かる、説明不足を補うものになっています」と明かしました。

また11月23日(月・祝)には勤労感謝ならぬ「金狼感謝祭」と称したイベントが行われることも決定。詳細について羽織って発表される予定となっている。