2007年公開の『舞妓Haaaan!!!』(興行収入20.8億)で世間をアッと言わせ、続く『なくもんか』(2009年/興行収入13.5億)でも大ヒットを記録した3人のクリエイター、脚本・宮藤官九郎、主演・阿部サダヲ、監督・水田伸生。この3人組の手により完全オリジナルで創造されたエンタテインメントコメディは、日本中に大きな笑いと感動と強烈なインパクトを残してきました。あれから4年…。それぞれの立場でさらなる活躍を続けてきた3人が、「是非次回作を!」との声に応え、再び集結し、誰も観たことのない笑いと驚きを引っさげて、ついにスクリーンに帰ってきます!

実は本編の中に、物語のキーとして“わき毛ボーボーダンスの自由の女神ポーズ”なるものが度々登場する本作。今回なんと!! 主演の≪阿部サダヲ≫と、超一流国際弁護士役の≪竹野内豊≫が、日本の「謝罪文化?」を携えて、ニューヨークへ上陸。ニューヨークプレミア上映会を実施し、さらに実際の「自由の女神」を前に“自由の女神ポーズ”を披露しました!!

「自由の女神」のほかにも、ニューヨークの大人気スポットである「世界の交差点」の異名を持つブロードウェイの中心地・タイムズスクエアでも、そしてマンハッタンとブルックリンを結ぶ世界初の鋼鉄ワイヤー使用の吊り橋・ブルックリン橋でも、マンハッタンの景色を背景に“自由の女神ポーズ”での絵作りを行いました。
その日の夜に行ったニューヨークプレミア上映会はリンカーンセンター敷地内の「Bruno Walter Auditorium」で敢行。上映前には阿部&竹野内も舞台に登壇し英語でスピーチしました。アメリカ在住の観客をいきなり笑わせるなど出だしは好調でした。

上映後のティーチ・インでは日本独自といわれている「謝罪文化」に興味津々のニューヨーカーから、阿部サダヲ・竹野内豊が思う日本カルチャーとアメリカのカルチャーの違いについての質問が飛び出すなど、お互いの文化についてディスカッションする場面も。上映会会場は終始笑いに包まれ、最後には会場にいる全員が“わき毛ボーボーダンス”で一体になり、日本のコメディがニューヨーカーに温かく受け入れられた一日でした。

ニューヨークの観光名所でのフォトセッションを終えてのコメント
阿部:本当にニューヨークに来て、自由の女神と一緒にポーズをとるなんて台本を読んだ時点では考えていなかったのでびっくりしています。この映画がなかったら一生ニューヨークに来る機会はなかったかもしれないので嬉しいです。アメリカはあまり謝罪をしないとのことなので、どんな風に受け取ってもらえるのか楽しみです。

竹野内:観光客が多い中、みなさんが微笑ましく見てくださっていたので安心しました。皆さんの様子を見ていて手ごたえを感じたので、ニューヨークプレミアでも思いっきり笑ってもらえたら嬉しいです。

上映前舞台挨拶でのコメント
阿部 (英語で):皆さん、こんばんは。阿部サダヲといいます。今回が初ニューヨークなのですが、こうしてここに来ることができて嬉しいです。スタッフに英語で話すように言われたんですけど… ごめんなさい、英語は話せません。大変、申し訳ございません!!(土下座) 僕はこの映画の中で何度も謝罪しています。ドゲザ、ドゲザ、ドゲザ、スミマセン、スミマセン…。皆さんがこの映画を観に来てくれて嬉しいです。ありがとうございます。

竹野内 (英語で):皆さん、こんばんは。竹野内豊です。今日はここに来ることができて嬉しいです。また、皆さんにこの映画を楽しんで頂けたら嬉しいです。でも、もし気に入らなかったら、忘れてください(アルパチーノ風に「Forget about it」)。ありがとうございます。

飯沼伸之プロデューサー (英語で):皆さん、こんばんは。「謝罪の王様」のプロデューサー、飯沼伸之といいます。僕の名前を覚えるのは難しいと思うので、僕のことは日本のJJ.エイブラムス… 「JJJ」と呼んでください。僕はお客さんを笑わせたくてこの映画を作りました。どうか、作品を楽しんでください。そして上映後にはティーチ・インがあるので、日本の謝罪文化などについて、是非皆さんの感想を聞かせてください。今夜は上映会にお越し頂きありがとうございます。

上映後舞台挨拶&ティーチインでのコメント
阿部: 笑ってくれてる人が多くて嬉しかったです。僕は本当は謝るのが好きではないので土下座の経験はないんですけど、笑いが起きてたから土下座ってやっぱり面白いんだなぁって思いました。謝ることは、トラブルの解決になることはもちろん、和やかに過ごせる道具でもあるんだと思います。ちなみの僕のメールの「す」の最初の言葉は「すみません」です(笑)。

竹野内:ニューヨークに来て、謝罪文化が受け入れられるのかが心配でしたが、一体となって観れたことが本当に嬉しかったです。笑いのポイントも日本人とは違うのも面白かったですね。日本では土下座って本当に申し訳ないときの他にも尊敬の意を表す意味もあると思うんです。僕は謝る土下座はしたくないですね。謝ることって一番難しいことだと思うんですよ。逆に傷つけてしまうときもある。だからなるべく謝らなくて済むように生きていけたらいいですね。