現在開催中(現地時間9/2迄 ※日本時間 3日早朝)の第37回「モントリオール世界映画祭」ワールドコンペティション部門正式出品している、弊社配給『利休にたずねよ』(12月7日全国公開)にて、本作で利休の妻を演じた中谷美紀が映画祭に参加しております。
記者会見や公式上映の舞台挨拶などの公式行事に参加する中、日本の文化を発信していくという意味も込めて、お茶会を実施いたしました!

18世紀に建てられたモントリオール最古の教会であるノートルダム・ド・ボンスクール教会にて、史上初のお茶会イベント。茶道を10年以上たしなんでいる中谷美紀がお点前をし、2011年にモントリオールの地で演じた舞台「猟銃」の演出家フランソワ・ジラールなど現地の客人をもてなしました。

日曜日の午後、教会に訪れた人はおよそ、200人。拍手の中、迎えられた中谷は、お客様に向かってフランス語で挨拶。時折笑顔を見せてフランス語で会話をしながら、お手前を進めていきました。
出されたお茶を飲んだお客様たちは口々においしいとコメント。周りを取り囲む見物の皆さんも、その華麗な手さばきを、息を飲んで見守りました。
お手前の終了後、挨拶に登場した中谷は、なんと全てフランス語と英語での挨拶。
「ここにいることが幸せ」とモントリオールでお茶会をできたことへの喜びを語り、初舞台「猟銃」でモントリオールを訪れた際は東日本大震災の時期で物理的にも精神的にもつらかった時期であると語りながら、思わず涙ぐむ姿も。
今回のお茶会で、お茶の心を伝えられたか問われると、「私のほうは答えがないです。むしろ、皆さんの方が答えを持っていると思います。でも、フィーリングについては共有できたと思います」と今回のイベントについて充実した思いを語りました。

■概要
とき:現地時間 9月1日(日)17:00〜 ※日本時間 9月2日(月)6:00〜
ところ:ノートルダム・ド・ボンスクール教会
亭主(お茶会の主催者):中谷美紀(37)
半東(亭主の補佐):田中光敏 監督(54)
お客様:フランソワ・ジラール(50)(中谷美紀主演舞台「猟銃」演出家)
    ピエール・ブルク(71)(元モントリオール市長) ほか

■コメント(中谷美紀/仏語と英語にて)
みなさん、ようこそいらっしゃいました。私はここにいるこが出来て幸せです。
千利休は400年前にいた人で、その生涯をご自分の威厳と魂とともにお茶にささげた人です。
35平方フィートの小さな木造の建物の中で、気・地・火・金・水といった要素を含む建物の中で行われたお茶です。楽しんでいただけましたでしょうか?
(今回、正客で招いた)フランソワ・ジラールは偉大な監督です。
「猟銃」(2011年)という舞台の作品でご一緒しました。
2011年には日本で大震災があり、物理的にも精神的にも大変な時期でした。
今回、お茶の心を伝えられたか、私には答えがないです。
むしろ、皆さんのほうが答えを持っていると思います。
でも、フィーリングについては共有できたと思います。