8月6日(火)京橋のテアトル試写室にて、8月31日より公開の映画『日本の悲劇』のマスコミ限定試写会イベントが行われました。試写会場は補助席を出さなければならないくらい、非常に多くの方にお越しいただきました!当日はサプライズで監督の小林政広氏と主演を務められた仲代達矢氏にご登壇頂き、会場からは驚きの声が溢れていました。二人の出会いと本作を作るに至った経緯などを語っていただきました。

小林政広監督: 2010年の10月から『日本の悲劇』のホンを書き始めまして、2011年の10月から撮影があって、今年2013年8月31日に公開ということで、2年7か月この映画に時間を費やしました。2010年の『春との旅』に仲代さんにご主演頂いた際に「次の企画は?」と言われてまして、やっと書き上げた脚本が『日本の悲劇』なんです。最初は仲代さんに出演を断られるんじゃないかと思っていましたが、なんとか二人でこの映画を作り上げることが出来ました。

仲代達矢氏:『春との旅』で小林監督の映画に初めて出演させて頂きまして、「また、一緒にやりましょう」と監督がおっしゃっていたんです。そして、今回の『日本の悲劇』のシナリオを頂きまして、私はこれまで150本くらいの映画に出ていてシナリオは500本以上読んでいると思うのですが、80歳にして今まで読んだことのないシナリオと演じたことのない役柄に出会いました。私は元々新しい物好きでして、「一度演じたことのある役は、できれば演じたくない」と思いながら60年間役者として活動してきました。でも、今作での役柄、作品とは本当に初めての出会いだったんです。この映画は生き様、死に様、どうやって生きるかということが描かれていて、単なる娯楽作品とは違うと思います。観た方がどうお感じになるか楽しみです。