週刊少年ジャンプの看板コミックで、抱腹絶倒のギャグと壮絶アクション、そして厚い人情をも詰め込んだ天下無敵の痛快エンターテイメント作品「銀魂」。テレビアニメ開始から7年、劇場版として2作目となる『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』が7月6日よりそこそこ大ヒット公開中です。「完結篇」と銘打たれ、満を持して原作者・空知英秋が自らストーリーとキャラクター原案を担当。完結の名に相応しい、過去、現在、そして未来を巡る壮大な大団円(フィナーレ)を描きあげました。本日、キャスト、監督登壇による舞台挨拶を行いました。

『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』舞台挨拶
■日時:7月20日(土)12:00〜 ■会場:京成ローザ⑩(千葉県千葉市中央区本千葉町15-1)
■登壇者:石田彰(桂小太郎役)、雪野五月(志村妙役)、小林ゆう(猿飛あやめ[さっちゃん]役)、
折笠富美子(柳生九兵衛役)、甲斐田裕子(月詠役)、藤田陽一監督

約7年続いたテレビシリーズについて、人気キャラの攘夷志士・桂を演じる石田は「7年といえば、入学したての小学生が卒業するくらいの年月ですからね。」とし、銀魂ファンにはすっかりお馴染みとなった「ヅラじゃない、桂だ」の名セリフをもじって「桂は、生まれたときから桂だったんでしょうね。『オギャーじゃない、桂だ』くらいのことを言って生まれてきたと思う。今回も5年後の未来のキャラではありますが、5年経ったからといって変わるキャラクターじゃない。」と話し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
雪野は「石田さんと私の間に中井(和哉)さんがいることが多かった」とアフレコ時の立ち位置について触れ、石田は「7年間、雪野さんにいじられている中井さんをみながら、僕もちょっとずつ参加できるようになった。成長したと思います。でも、中井さんの気持ちになるとかわいそうかも…」と冗談交じりに話すと、これには雪野が「中井さんも心の中では喜んでいましたよ。仲良くさせていただきました(笑)」と7年間続いたキャストとの思い出を振り返った。また、折笠は「(回数を重ねるうちに)だんだんピー音にも慣れてきました。それくらい私もたくましくなりました」と話すと、甲斐田も「月詠は登場したころは真面目だったんですが、だんだんギャグが多くなって…」と演じたキャラクターの変化を語ると、藤田監督が「全キャラが通る道です(笑)」とアニメ「銀魂」ならではの洗礼であることを明かした。

本作について、甲斐田は「衝撃がすごかった」と言い、「ギャグ要素もあったけど、感動的なシーンもあって。冒頭のシーンはさすが『銀魂』だなと度肝を抜かれました」と絶賛。小林は「みんなで涙したり一生懸命戦ったり、心をすごく揺さぶられた」と語り、「いつもはお妙とものすごい罵り合いをしているけど、今回のやりとりはすごく大きなことだった」といつもと違うお妙とさっちゃんの関係に感慨深げの様子。藤田監督は「空知先生からネームが上がってきて、その都度こちらもリクエストした。」とストーリー作りについて語り、「普段ボケることが多いさっちゃんに泣かされるというのも意外でしたし、空知先生ならではの物語が出来たと思う」と自信をもってアピール。

石田は「(テレビシリーズでは)終わるという発言でここまで何度も引っ張ってきました。これでひとまず幕を下ろすけど、今後の活躍はジャンプで見続けて。みなさんの心の中に銀魂は生きているんですよ」とメッセージ。これに対し折笠も「完結篇なんだよと言っても、万事屋の日常はずっと続いていくんだろうなと思います。これからも温かく見守ってください。この映画で銀魂ワールドを味わっていただけたらなと思います。」と話し、甲斐田は「月詠という役に出会ってギャグもやらせていただきました。この作品が好きで、銀さんが好きで、学ぶことも多々ある作品でした。時事ネタなども盛り込んでいる作品なので、見返すとこんなことがあったんだなというのが分かります。シリーズを見ながら思いながら次を待つのはいかがでしょう」とそれぞれ観客に向かってメッセージを送った。本作で「これ以上ないというほど出し切りました」という監督も「毎回『終わる終わる』と言われていたが、そのたびに今回がゴールだと思ってがんばったら、ゴールテープを引き延ばされてここまで来た感じ。今回も映画がヒットしてそういうことになったら、また困りながらも頑張ります」と真摯に語り締めくくった。