埼玉県と松竹株式会社による、若手映像クリエイターの育成を目的に製作したオムニバス映画『埼玉家族』が、本日、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013でプレミア上映されました。

本作は、埼玉に住む4人家族・山下家の一人ひとりの3日間を通して、「家族」の裏側に隠れた人間模様を映し出し、「現代の家族の姿」を描くオムニバス映画です。監督を務めるのは埼玉県の映像産業拠点施設「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ」を中心に活動する4人の新進気鋭の若手映像クリエイターたちです。
上映後、鶴見辰吾さん、伊藤かずえさん、大野拓朗さん、森田涼花さんと、監督4名による舞台挨拶が行われました。

鶴見辰吾、伊藤かずえ25年以上の時を経て夫婦役で共演 大野拓朗、森田涼花 豪華4人のキャストが勢揃い4人の若手映像クリエイターが「現代の家族の姿」を描くオムニバス映画

<ハカバノート>の福山監督が「(娘役の)森田さんが走る場面で本当に転んで血を出してしまって申し訳なかったんですが、すごく頑張っていただきました。」と言うと、森田さんは「こんなちっちゃい傷だったから全然、大丈夫です」と笑顔で答えました。
4日間という撮影期間でロードムービーを完成させた、<キャンディ>で母親役を演じた伊藤さんは、「4日間ほぼ完徹で、商店街で走るシーンは朝4時の撮影でした。すごい走ったんですよ。なのに使われている所があまりにも少なくてびっくりしました。
アスリート並みに走ってますよね。」とハードな撮影を振り返りました。

<父親輪舞曲>の角川監督は鶴見さんに主演オファーをする際、自身が歌を吹き込んだ楽曲デモCDを直接手渡し、ミュージカル映画への熱い思いを伝えると「こういうの待ってたんだよ!」と快諾をもらったという。

<ライフワーク>の完山監督は息子役の大野さんについて、「真面目で純粋。本当に性格が良すぎてびっくりするぐらい。彼の良さをそのままキャラクターに生かしたいと思った」と語った。
4人の主役が完成作品を観たのは今日が初めて。制作時は他のストーリーを知らないまま撮影が進められた為、それぞれの「家族」にどんな出来事があったのかを、初めて知ったという。

娘役の森田さんは「家族一人ひとりに全然知らないことがたくさんあったんだなあと思って。台本を見ることもなかったので。『お父さんが不倫してたんだ』とか。」と語ると観客から大きな笑いが。さらに、母親役の伊藤さんが「不倫相手の名前を初めて知りました。」と答えると、父親役の鶴見さんは「まさか奥さんが車を強盗してるとは思いませんでした。」と返し、会場は爆笑の渦に包まれ、終始笑いの絶えない和やかな舞台挨拶となりました。
今回、プレミア上映となった『埼玉家族』は、10月12日(土)より新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、 MOVIX川口で公開が決定しました。