1973年に公開されたブルース・リー主演の大ヒット作『燃えよドラゴン』の製作40周年と、ブルース・リー没後40 周年を記念し、17日発売されたブルーレイリマスター版の特別上映会が都内で開催された。
この日、芸能界きってのブルース・リー好きで知られる竹中直人が出席し、お馴染のブルース・リー歩きでステージに登場した。
『燃えよドラゴン』を自身の初映画監督作品「燃えよタマゴン」のモチーフにする程、ブルース・リーを愛してやまない竹中は、「初め観た時は、あの動き、髪の毛、高い声。とにかく痺れましたね。妹が殺されて復讐に燃えて敵をやっつけるシーンがあるんですが、その表情が未だに高揚しますね。」と早くも熱弁し、スローモーションで顔真似をしてみせた。さらに、当時18歳の頃から始めたというモノマネについては「芸能界では僕が初めてブルース・リーのモノマネをしたんです。あの頃は髪の毛もいっぱいありましたね〜(笑)」と振り返り、お気に入りの格闘シーンをまたも実演し会場を沸かせた。

『燃えよドラゴン』の公開時には、既にこの世を去ったブルース・リー。「映画館には20回足を運びました。初めて観た時は、もうこの人はこの世にいないんだな…と思いながら観てましたね。」と、その死を惜しんだ。この日、『燃えよドラゴン』が公開された1973年当時の宣伝を担当した渡辺完二氏も出席し、「あの頃は亡くなった事を知った上でどう宣伝するか、が課題でした。とにかく若い人を中心に試写会を沢山行いましたね。上映後には“アチョー”と言いながらあのステップで劇場から皆出てきましたよ」と明かし、「僕も何度も観てセリフを覚えました、友達に絶対観て欲しくて。モノマネを何度も披露して映画に誘ったはいいのですが、僕のモノマネを思い出して友達は笑ってばかりでした」とぼやいていた。

また、ファンの中では有名な話でもある、無名の頃のジャッキー・チェンが出演していた事については「3年前ちょうど映画で共演した事があって、ブルース・リーの事を語り合いました。ジャッキーは明るく元気な印象ですが、ブルース・リーは暗さや哀愁を秘めた人。」との持論を展開した。

途中、田中邦衛のモノマネで脱線したものの、「僕の愛し続けるブルース・リーを是非皆さんにも観てほしい。古びていないし、カンフーが苦手な人もきっと大好きになる」ときっちりPRした。

本作は、麻薬と陰謀が渦巻く要塞島に、ブルース・リーの怒りが炸裂する、ブルース・リー最高傑作といわれるカンフー・アクション。初収録となる特典映像や吹替えなどを収め、日本オリジナル特典を封入した、ファンのための“最後の決定版” 『【初回限定生産】 燃えよドラゴン 製作40 周年記念リマスター版 ブルーレイ T シャツ付』が、ワーナー・ホーム・ビデオより好評発売している。