ロシア・モスクワで開催された第35回モスクワ国際映画祭・GALA部門に、邦画の実写映画として史上初の上映作品に選出された映画「少年H」(8月10日公開)。

現地時間6月26日(水)には〝特別作品賞″の授賞も決まり、28日(金)に行われた一般上映では満席となり立ち見も出るなど現地でも高い評価を得ている本作。現地時間6月29日(土)に同映画祭が華やかに閉幕を迎えました。

プーシキン劇場で行われた閉会式のレッドカーペットセレモニーでは、水谷豊、伊藤蘭、降旗康男監督が出席し、艶やかな着物姿で登場した伊藤蘭が会場に華を添えました。レッドカーペット上では、詰めかけた観客からサインを求められるなど大歓迎を受け、映画祭のプレジデントであるニキータ・ミハルコフ監督に迎えられ会場入りをしました。

25日(火)にモスクワ入りをしてから、公式上映での舞台挨拶や通常では取材が難しいボリショイ劇場での取材、ロシアの国営放送の番組のインタビューを受けるなどタイトなスケジュールをこなしてきた降旗監督、水谷豊、伊藤蘭はモスクワ映画祭やモスクワを心から楽しみ、充実の様子。

一般試写を観た観客からは「すごく良い映画です。良くできている。監督も役者もとてもよかった。」(50代女性)、「この映画のシーンのほとんどが目に焼き付き忘れられません。今のロシアにはこのような新しい映画はないので、ロシアの監督たちにこのような映画をたくさん作ってほしいです。」(30代男性)「気に入ったので2回観に来ました。映画に出てくる家族のような団結さがあればなんでも乗り越えられると思いました。本当にこの家族は素敵です。」(20代女性)など作品への感動の声が寄せられ、涙を流す方々も多く見受けられました。
日本マスコミに向けてのモスクワ映画祭の報告は、7月10日の完成披露試写会にて行われる予定です。

【以下、モスクワ国際映画祭を振り返っての監督・キャストのコメントです。】
水谷豊
レッドカーペットを歩いてみて映画のためにこれだけの人が集まるなんて映画ってすごいと改めて思いました。この映画に関わることができて幸せです。
モスクワ映画祭でモスクワに初めて訪れてモスクワのイメージが変わりました。親日家が多いとは聞いていましたが、街の人たちもとても優しくて、本当にそうなんだなと思いました。

伊藤蘭
本当にこの場所にいられるのが不思議ですが、間近にモスクワの人の反応を感じられて、各国から参加している人たちとも触れ合えて素敵な経験をさせていただきました。5日間の滞在でしたが、街で会う人も映画祭のスタッフの方々もみんな優しくて別れが名残惜しいです。

降旗康男監督:
レッドカーペットはずいぶん長かったですね。モスクワはとっても良い街で気に入りました。本当に楽しい1週間でした。
H役の吉岡くんのことを、モスクワのお客さんがとても褒めてくれたのでとても嬉しいです。