監督:牧原亮太郎×脚本:木皿泉×キャラクター原案:咲坂伊緒の異色タッグで注目される現在新宿ピカデリーほか全国で公開中の劇場中編アニメーション「ハル」。
WIT STUDIO初の劇場作品である本作は、メインキャストに細谷佳正さん、日笠陽子さんが決定したことでも話題となりました。事故で最愛のハルを失ったくるみとハルのかわりとなるロボハル。ロボットと人が心通わす奇跡を描いた、号泣必至の近未来ラブストーリーです!
この度、6月20日(木)に新宿ピカデリーにて、牧原亮太郎監督、キャラクターデザイン&総作画監督の北田勝彦による『ハル』公開記念スタッフ舞台挨拶が行われました。
当日はプレアフレコの声が入った映像を使っての制作過程やキャラクターたちの誕生話、制作での思い出話などを語っていただきました。和気あいあいとした雰囲気の中で舞台挨拶は行われ、北田さんの原画を含む複製原画セットのプレゼントなども行われ、舞台挨拶は終了致しました。

◆日程:6 月20 日(木)
◆登壇者:牧原亮太郎(監督)、北田勝彦(アニメーションキャラクター・総作画監督)
◆場所:新宿ピカデリー(新宿区新宿3丁目15番15号)

■それぞれの「ハル」での役割について
<牧原監督の仕事って‥?>
牧原:監督は作品の方向を決める人です。
映画になったものはこれしかないという形ですが、最初の打合せの時点では無限に方向があったものを、話の方向、キャラクターデザインの方向、美術、色味、音楽など制限をつけて、1つにまとめていく仕事です。

<監督として1 番大きな決断は?>
牧原:脚本でした。去年の4 月2 日から8 月22 日、50 分という作品の制約上細かいところをカットして、木皿さんらしさが消えないように試行錯誤していました。なので、脚本には木皿さんの譲れないところも残っています。

<北田さんのキャラクターデザイン、総作画監督の仕事って‥?>
北田:企画の段階から咲坂先生が決まっていて、先生の原案をアニメの絵にしやすいようにするが、僕の仕事で。
ハル、くるみをメインに周りのキャラクターはもっと薄く、もっと濃くなどバランスをとりました。
ハルとくるみはなるべく線を少なくシンプルにしようとデザインしたのですが、監督に(咲坂さんの絵柄は)もっと線が多いんだと力説されたのを覚えています。
たとえば、伝統継承型ロボットということですが、木皿さんのドラマの「Q10」の背中のメカデザインが最後まで残っています。僕がそれを伝統継承型を伝統型ロボだと勘違いして、ちょんまげをつけてデザインしてしまいました(笑)
総作画監督としては、ハルが始めぽかんとした顔をしてて、いつになったら、かっこいいハルを描かせてくれるんだろうと思っていました。

■みなさんへメッセージ
<牧原監督>
思い出すのは木皿さんの家を訪ねたとき。最初は4 人で打合せしたものが、最終的にスタッフさん200 人ぐらいが関わって、いろんな思いがつながってできたと思ってます。
これが次はお客さんに繋がって映画は続いていくんじゃないかなと思います。みなさんの心に残って、折に触れてまた見て頂けると嬉しいです。
本当にありがとうございました。

<北田勝彦さん>
スタッフ皆が尽力して作ったものが上映できて、他のスタッフを代表してお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました。