6/15(土)より開催中の第 16 回上海国際映画祭にて、『爆心 長崎の空』が公式上映されました。上映前には主演の北乃きいと日向寺太郎監督が満席の会場(458 席)に登壇。会場入りの時には、現地のマスコミに囲まれ急遽フォトセッションに応じ、この作品に対する関心の高さもうかがえました。

日向寺太郎監督(47)
「上海の皆様に、この映画を観てもらえて嬉しいです」と、まずは中国語で挨拶。「この映画は現在の長崎の話です。私が描きたかったのは、深い悲しみとか苦痛からどのように人間が立ち直っていくのかという希望の物語です。」

北乃きい(22)
「上海に来られてとても嬉しいです。映画祭に呼んでいただいてありがとうございます。この作品は、人が絶望的になった時、どのようにして立ち上がれるのかという姿を描いた作品です。そういった人の姿は、日本だけでなく、どこの国の人でも感じてもらえるのではないかと思っています。このお話は長崎での事ですけど、皆さんに何かを感じてもらえたら嬉しいです。」
「私は小龍包が好きです!」と今年 4 月から NHK・E テレで放送中の「テレビで中国語」で生徒役に抜擢され、現在本格的に勉強中の中国語でコメントすると、場内はこの日一番の大盛り上がりとなった。

今年は日中平和友好条約締結 35 周年という事もあり、開催期間中に【上海・日本映画週間】と題し、日本映画の近作 9 本の上映が行われ、その実力と人気を印象付けた日本映画。トム・フーパー監督が審査委員長を務めるコンペティション部門に日本から唯一選出された本作。注目の授賞式は、いよいよ 6/23(日)となっております。