1947年に歴史的大冒険としてその名を残し、のちに多くの冒険家や探検家に影響を与えた、いかだ“コン・ティキ”号の伝説的な航海を映画化した作品『コン・ティキ』。映画の公開に先駆け、本年度のベストファーザー賞を受賞した海洋冒険家の白石康次郎さんをお招きしたトークショー付き【親子限定試写会】を、父の日にあたる6月16日(日)、スポーツウェアのヘリー・ハンセンプレゼンツで行われました。

本作の元となった書籍「コンティキ号探検記」は世代を超えて今なお世界中で読み継がれている名著です。また、著者であり映画の主人公でもある人類学者トール・ヘイエルダールは、その息子も孫も父親の精神を引き継ぎ、それぞれの分野で現在活躍しています。

当日トークショーをしていただく海洋冒険家の白石康次郎さんは、ヨットによる冒険を数多く達成し、現在も子供たちと自然を学ぶ体験プログラムなどを行っており、本年度のベストファーザー賞を受賞しました。
そんな白石さんをお招きし、親から子へ語り継ぎたい映画、一緒に体験し学びたい映画である『コン・ティキ』の【親子限定試写会】を、このたび父の日の6/16(日)に、ブロードメディアスタジオ試写室(月島)にて行いました。

MC:白石さん、まず伺いますが、コンティキ号のことはご存知でしたか?
白石さん: 僕は小学生の頃に読みました。でも昔すぎてうろ覚えだったので、今回映画を観て、改めて感動と驚きがありましたね。

MC:映画をご覧になりどのようなご感想でしたか?
白石さん:主人公のヘイエルダールさんのこの冒険は、自説を証明したいという思いが確かにきっかけだったとは思いますが、それは50%で、もう半分は「やってみたい」という止められない思いだったのだと、僕は思っています。

MC:白石さんも昔から冒険がお好きだったのですか?
白石さん:僕の子供の頃はよく裏山で遊んでました。冒険をはじめた頃も、今みたいにインターネットもない時代なので、情報がないんですよ。だから本を読むしかない。地図を見ても「ここはまだ分かっていない」という部分が結構まだあるんですよ。要は測量がまだなんですね。海を進んでいるとやっぱり怖いですよ、そういう場所は。でもその分ロマンがあるんですよね。「そこにもしかしたら誰も見つけていない島があるんじゃないか」と。

MC:白石さんが冒険を始めたきっかけは?
白石さん:自分は鎌倉育ちなのですが、いつも海岸で、この海の先に本当にハワイがあるのかな?と思っていて、それを自分で確かめたかったというのが、僕のきっかけですね。ヘイエルダールさんと一緒です。

MC:今日は父の日の親子試写会ということでお子さんもたくさんいらしていますが、おススメの親子冒険などありますか?
白石さん:小学生の夏休みは、子供にとっては生涯残る大切なもの。自分が思い出しても、夏休みの記憶はほとんど小学生の頃です。ですから勉強より海・山・川にぜひ連れて行ってください。一生の宝になるはずです。

MC:最後に映画の見どころを。
白石さん:距離に負けるな好奇心、という昔のJR東海のコピーがあったんですが、まさにその言葉通りです。この映画は中身はもちろんとても面白いですが、水の表現もとてもキレイなんです。とても丁寧に作られた映画だと思います。何も考えずにワクワクしながら自分のことのように楽しんでいただければと思います。

【白石康次郎】
海洋冒険家。1967 年東京生まれ、鎌倉育ち。26 歳でヨットによる単独無寄港無供給世界一周の史上最年少記録(当時)を樹立。
2006年、念願の単独世界一周ヨットレースに参戦し歴史的快挙となる2 位でゴール。08年にはサンフランシスコ〜横浜間の世界最速横断記録を更新。現在子供たちと海や森で自然を学ぶ体験プログラム「リビエラ海洋塾」の開催なども行っている。