「悪人」の吉田修一原作の同名小説を大森立嗣監督が、7年ぶりの主演作となる真木よう子を迎えて映画化した『さよなら渓谷』が6/22(土)に公開いたします。この度、本作の公開を目前に“縁結びの神様”を祭る神田明神にて、”究極の愛”を描いた映画『さよなら渓谷』の大ヒット祈願イベントを実施いたしました。夏を一足早く先取りしたキャスト陣は浴衣で登場!今年初の浴衣姿に、真木さんは「やっぱり浴衣はしゃんとしますね。祈祷中はただひたすらヒットを願っていました。」とコメント。撮影現場のエピソードなども交えて、終始和やかな雰囲気に包まれる中、司会から「禁断の愛が描かれている気がしました」と問いかけられると「いろいろな形の愛が描かれていると思います。夫婦としての愛情と消せない過去からわき上がってくる激しい感情。その感情に揺れ動かされるかなこを演じて、私自身、しんどい思いもしました。」と撮影時の思いを吐露しました。

【日時】 6月10日(月)  【場所】 神田明神 
【登壇者】真木よう子さん、大西信満さん、鈴木杏さん、鶴田真由さん、大森立嗣監督

Q:7年ぶりの主演はいかがでしたか?
真木さん:映画の撮影という思い出ではなく、本当に自分が過ごした夏、という記憶ですね。役にあまりにもなりきっていて…自分でも気づかない内に役に入り込んでいましたね。役柄的につらい思いもしましたが、それぐらい役に入り込んで力を入れた作品です。

Q:撮影現場はいかがでしたか?
大森監督:みんなが撮影に真摯に向き合ってくれて。それが一番大事だと思うから、撮影期間は本当に幸せでした。

鈴木さん:今回は大森兄弟が一緒の現場だったので、すごく贅沢な気持ちで撮影させていただきました。監督の現場は本当に楽しくて、あっという間に撮影が終わっちゃった感じです。

鶴田さん:相手役が南朋さんだったので、すごく演じやすかったですね。南朋さんを信頼してたので、ついていくだけというか(笑)。本当に楽しかったので、ぜひ、また監督とご一緒したいです。

真木さん:役者を信頼してくれる監督だと思います。その分、しっかり役を作って現場に入らなきゃいけないんだけど…でも、それがやりがいでした。

Q:あり得ない設定の夫婦のなかに“禁断の愛”をみた気がしました。
真木さん:はっきりとはいいづらいんだけど…でも、いろいろな愛の形が描かれていると思います。それもひとつの愛だよね、というか…。夫婦としての愛情と消せない過去からわき上がってくる感情に揺れ動かされました。それを愛と呼ぶかどうかは、劇場で観て確かめてみてください。

大西さん:二人の間にある強い結びつき。それが描かれている映画です。あり得ないかもしれないけど、こんな愛もあるかもしれない…。愛と呼べるかどうかは、観て確かめてほしいです。

大森監督:被害者と加害者だから、どうしても社会の枠からはみ出してしまいますよね。だからこそ、そこに純粋な愛が生まれる可能性があるんだと思います。その愛のカケラが描かれているはずです。

Q:最後にメッセージをお願いします。

真木さん:見応えのある、素晴らしい作品です。ぜひ、劇場へ観に来てください。

大西さん:人は人に出会って傷つきます。でも、その傷を癒せるのも人なんです。そういう前向きな気持ちを感じ取っていただけると嬉しいです。

大森監督:この純粋な愛が見えますか?ぜひ、確かめてください!

●本作では真木さん自信が映画のエンディング曲を担当。椎名林檎さん作詞作曲の書き下ろし曲を真木さんが歌い上げていることについても聞かれると、「すごく緊張しました。みんなで大切に作ってきた作品を最後に私が台無しにしてしまうんじゃないかと思って…」と最初は不安な気持ちを抱えていたことを告白。しかし、「やるからには!」と真木さんらしい男らしさで意気込んでレコーディングに望んだとのこと。「かなことして歌わせていただきました。最後まで楽しんでください。」とイベントを締めくくりました。