小林でび、平波亘、天野千尋ら、8人の新進監督が手掛ける短編オムニバス企画「バナナVSピーチ」が東京・新宿のK’sシネマで初日を迎えた。Aプロ上映のこの日は、開場2時間前には満員札止めとなり、人気若手監督への感心の高さが伺えた。

この日は、長谷川初範、奥野瑛太がトークショーに登壇。ベテランと新進の組み合わせだが、互いに北海道出身。アイスホッケーの選手であった奥野と、父親がアイスホッケーをやっており、自宅近くにスケートリンクを”手作り”したという長谷川は、壇上でも意気投合。親子のような息のあったトークを繰り広げた。

同じテーマ、同じ俳優2人を主演に迎えて、男女の監督計8人が短編映画映画を撮るというこの企画に参加し、奥野は「最初に小林でび監督の脚本を読ませてもらって、その後に天野監督の方を読んだんですが、ライバル意識を燃やしているんです、気合いの入りようが感じられた」と語り、
多くの監督と組んだ経験を持つ長谷川は「昔の監督はすぐケンカをしたものだけど、この企画の監督の8人はみな仲が良くて、一緒にやっていてとても楽しかった」と感想を語った。

「バナナVSピーチ フェス・in・新宿」のレイトショー公開は14日まで。9日の本日は、近藤芳正と、第7回アジアン フィルムアワードで助演女優賞を受賞した渡辺真起子がトークショーに登壇する。