7月20日(土)公開の映画『爆心 長崎の空』の完成披露試写会が、スペースFS汐留にて行われ、北乃きいさん、稲森いずみさん、柳楽優弥さん、宮下順子さん、本作の主題歌を担当した小柳ゆきさん、日向寺太郎監督が登壇致しました。

日時:5月14日(火)13:30〜 
場所:スペースFS汐留
登壇者:
北乃きい(22)、稲森いずみ(41)、柳楽優弥(23)、宮下順子(64)、小柳ゆき(31)、日向寺太郎(47)

MC:映画化にあたって
日向寺監督:2010年から企画が始まりました。原作の6編の短編を脚本に纏めている間に3.11を迎え、その後につくる映画とはどのようなものであるべきかを考えてつくりました。

MC:役について、また、役を演じてみていかがでしたか?
北乃:被ばく3世であることを特に意識していない、どこにでもいるような大学3年生の女の子(門田)でしたが、普通の人を普通に演じることの難しさを感じました。起こったことを淡々と描いていくので、映画自体はフィクションですが、まるでノンフィクシンをみているような感じがしました。
稲森:哀しみを内に秘め、その渦の中に落ちてゆく精神状態の役どころ(高森沙織)でしたので、そういった精神状態の方がどう生活を送っていくのかを考えて、大切に演じました。また、(撮影を行った)長崎の人たちがとても優しく温かかかく、救われました。
柳楽:脚本を読んで、戦争によって出来てしまった傷跡を僕らの世代以降も決して忘れてはいけないんだな、と思いました。
宮下:私は稲森いずみさんと、池脇千鶴さんという二人の綺麗な娘を産んだ役ということで、私が選ばれたのではないかな、と思っています(笑)。命をつないでいく、ということを大切にしながら演じました。

舞台挨拶の終盤では、小柳さんが初めて映画のために書き下ろした主題歌「ひまわり」を披露。「監督の思いを聞かせていただき、ひまわりのように大地にしっかり根付いて、太陽に向かって上を向いて歩いていければ、という思いでつくりました」と語る歌を生で聞いた北乃さんは、「小柳さんの生歌を聞いて、撮影から時間は経っているのですが、一瞬にしてに戻りました。映画が出来上った際に聞いたときとは、また全然違う気持ちで歌詞が入ってきました。この映画は、どういう心境にあっても当てはまるものがあるということを、改めて感じました。」と話し、観客とともに感動を分かち合った。