松浦さん:この『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』を見て当時のアメリカで学んだ事を思い出しました。
アメリカで最も尊敬される人は”アイディア”を持っている人。まさに、チャールズは”アイディア”のかたまりだったと思います。そのアイディアとは、新しい事、ユニークな事、そして人を幸せにする事です。
イームズはまさに、アメリカ特有の伝統のない自由を体現したとも言えるでしょう。

イームズの椅子が半世紀を過ぎて、なお人々に愛される理由は何だと思いますか?

イームズの椅子は本当に豊かな生活がどういう物かを、考えさせてくれる。
大量生産を目的としている椅子ですが、機械が線を引いたのではなく、人が線を引いたというのがポイントです。僕も自宅に持っているのですが、窓辺においたシェルチェアが実に良いんです。便利な物が溢れている現代で、”豊かな生活”を問いかけてくれるものは少ない。一脚、本当に気にいった椅子があれば人は幸せになれると思います。

そんな松浦弥太郎さんの一番のお気に入りのイームズチェアは『ウォールナットスツール』、椅子にしてもテーブルにしても使える。逆さまにしても良い。“cowbook”を創設したときに、12脚を購入したとお話されてました。

『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』は渋谷アップリンク、六本木シネマートで絶賛公開中。また22日からは下記概要にて特集上映も行います。

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映画『ふたりのイームズ』関連特集上映概要
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THE FILMES OF CHARLES & RAY EAMES
『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』公開記念
イームズの映像作品を一挙上映!この期間しか観れない幻の作品も!

■特集上映サイト

http://www.uplink.co.jp/movie/2013/11632
家具デザイナーとして有名なチャールズ&レイ・イームズ夫妻が、120本を超える作品を残した映像クリエイターでもあったことはあまり知られていません。『ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ』公開を記念して、代表作『パワーズ・オブ・テン』をはじめ、イームズ夫妻の遺した映像作品37本を限定上映します。
単なる広告映像でもなければ、ドキュメンタリー映画でもアート映画でもない、どんなカテゴリーにもあてはまらない驚くほど美しい映像作品の数々を、この機会にぜひご覧ください。

主な内容
【プログラム1】パワーズ・オブ・テン、ハウス:ケース・スタディ・ハウス#8など7作品(87分)
【プログラム2】IBMマスマティックス・ピープ・ショウ 、 ポラロイド SX-70など11作品(54分)
【プログラム3】コマ、IBM館、小さな水クラゲなど10作品(57分)
【プログラム4】メキシコの祝日〜死者の日、ソーラー何にもしないマシーン など9作品(56分)

料金 一律500円
トーク付上映のみ1ドリンク付きで1000円

上映日時

5/22(水)
【プログラム2】(54分)
15:15〜16:09

【プログラム3】(57分)
16:40〜17:37

【プログラム4】(56分)
18:00〜18:56

【プログラム1】(87分)
19:15〜20:42
20:50〜トーク開始
※この回のみ、料金は一律¥1,000(1ドリンク付き)