東宝東和配給にて5月31日より公開となります映画『オブリビオン』。
アメリカをはじめ、公開した各国で初登場第1位を獲得し、現在も全世界で大ヒットを続けている本作のプロモーションのため、主演のトム・クルーズ、ヒロイン役のオルガ・キュリレンコ、ジョセフ・コシンスキー監督が来日し、来日記者会見を実施いたしました。

実施日:5月7日(火)
登壇者:トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、ジョセフ・コシンスキー監督
場所:ザ・リッツ・カールトン東京(港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン)

【会見内容】

会場に登場した3人は取材陣に対し笑顔で挨拶し、トムは紺のセーターにデニム姿、オルガはグレー、イエロー、ブラックのシックなワンピース姿で会場を魅了しました。

マスコミの質問に笑顔で答える3人ですが、アクションシーンの撮影について話が及ぶと、トムとオルガが当時を思い出しふざけあうシーンも。
すでに19回も来日しているトムですが、「あと19回日本に来てもいいくらい!」と日本への想いを熱く語っていました。
最後は紳士らしく、トムがオルガをエスコートして退場しました。

MC: まずご登壇者の皆様、ごあいさつをお願いいたします。

トム・クルーズ(以下トム):とてもいい天気の中、日本に来ることができてとても嬉しいです。『オブリビオン』は私たちが誇りを持って日本のみなさんにお見せできる作品です。
みなさんのあたたかい歓迎にいつも感謝しています。

オルガ・キュリレンコ(以下オルガ):日本に戻って来られて嬉しいです。
日本は大好きな国なんです!私は10日間日本に滞在し、『オブリビオン』を携えて各地を回る予定です。
この作品は自分の出演した中でも最高の映画で、トム、ジョセフという敬意を表するべき方たちと一緒に参加できたことを嬉しく思います。

ジョセフ・コシンスキー監督(以下監督):みなさん本日はありがとうございます。
この映画が出来るまで、私は8年もの旅をしました。
日本が最後の公開国になりますが、この素晴らしい作品を楽しんでください。

MC:みなさんからご質問をいただく前に私の方からいくつか質問させて頂きたいと思います。
まずはトム・クルーズさん、久々のSF超大作ということですが圧倒的なスケールと驚愕の内容で、今回もメガヒットの予感です。本作は、どんなところがズバ抜けてるんでしょうか?

トム:映像が本当に素晴らしいです。そして人間性がよくとらえられていますし、ロマンスも含まれており、何層にも重なってできている作品なんです。
私は何度かSF作品に出ていますが、『オブリビオン』はこれまでとは全く異なる作品になっています。
全体にロマンスが満ちあふれた素晴らしい作品です。

MC:オルガ・キュリレンコさんは、今回ヒロインを演じられたわけですがトム・クルーズさんとの共演はいかがでしたか?

オルガ:この作品でトム、監督とご一緒できて嬉しいです。この作品はトムがいなければ出来なかった作品だと思っています。特にスタントシーンは経験豊富な彼がいてくれたから、安心して演じることが出来ました。
毎日仕事に行くのが楽しい現場だったので、機会があれば何度でもご一緒したいと思っています。

MC:それでは、監督にお伺いします、冒頭から最後まで自然の美しさとCGがマッチして、現代人の私たちが、本来なら目にすることはできない近未来の地球を先に体感させてもらったような感覚になりました。この映像美についてお伺いしたいのですが、一番留意された点は、どういうところですか?

監督:今回は現場でビジュアルをつくりあげるという点に注力を注ぎました。
ブルースクリーンだけの映画にはしたくなかったからです。
そのためにロケハンも行い、その時に撮影した映像は
プロジェクションスクリーンに投影させて、スカイタワーから望める
背景として使用しました。あとからCGを足したりせず、出来るだけ地に足の着いたリアルな映像に見えるようにしています。

トム:監督はこれが2作品目になるのですが、自分のビジョンを持っている方です。
デザインや発想力などのクリエイトする力が素晴らしいです。
自分の想像する世界を見事に作り上げるその手腕に感激しました。
また、映像だけでなく、演技の細かい部分まで気を配り俳優を指導してくれます。

<ここからマスコミの質疑応答>

Q:本作は先の読めないストーリーが見所ですが、トム・クルーズさんのこれまでの人生で予想外の展開が起きたことはありますか?

トム:人生はいつも驚きに満ちていますよ(笑)。
それが人生が素晴らしいところです。

驚きの展開が続くので、一映画ファンの僕も楽しめる映画です。

Q:監督に伺いたいのですが、この映画には『2001年宇宙の旅』を思わせるシーンが多くあると思いますがいかがですか?
また、プロジェクションスクリーンを使用した撮影について教えてください。

監督:『2001年宇宙の旅』の冒頭に写真をプロジェクションで投影しているシーンがありますが、私はあの技術をアップデートして、この作品で使用しました。
『2001年宇宙の旅』は私が最も影響を受けてる作品です。
『オブリビオン』の中では、いかに困難な状況の中で勝利するかというテーマを決めていました。

Q:トム・クルーズさんにお聞きしますが、空中戦のシーンの迫力がすごいですが、自分で提案したシーンや、好きなシーンはありますか?

トム:ファイティングシーンなどはもちろん監督がデザインしていますが、その中でもバブルシップでの飛行シーンは監督と長いディスカッションを重ねました。
『トップガン』の時のコクピットのシーンがよく出来ていたので、あの時のようにいかに重力と戦いながら演技をするか、テイクごとに話し合いました。

MC:オルガさんは飛行シーンの思い出などありますか?

オルガ:私は絶対操縦したくありません!トムと一緒に乗れたのは嬉しかったけど、それ以上はもういいです(笑)。
バイクで滑走するシーンは自分で運転しようとしたんです。
どっちが運転するかけんかしたわ(笑)。

トム:危険だからって言っているのに、彼女は二人乗りの後ろから操縦管を握ろうとするんだよ。僕がいれば安全なのに!
70マイルも出てたから殺されると思ったよ(笑)。

オルガ:これでもう私のことを忘れないでしょ(笑)。

Q:今回が19回目の来日となるトム・クルーズさんですが、もし日本で映画を撮影するとしたら、どこで撮影したいですか?

トム:本当に日本は美しい国ですからここで映画を撮るのは私の夢でもあります。
私はもう19回も日本にお邪魔していますが、あと19回来てもいいくらい!
それほど大好きな国です。

MC:皆様ありがとうございました。
これにて、『オブリビオン』来日記者会見を終了させていただきます。
トム・クルーズさん、オルガ・キュリレンコさん、そしてジョセフ・コシンスキー監督でした。
                                                    
                                                  以上