韓国で社会現象となる“初恋ブーム”を巻き起こした「建築学概論」が5/18(土)に公開いたします。
公開記念として、この度5/2(木)に、女優・エッセイストの室井滋さん著書「ドレスよりハウス」(マガジンハウス刊)と映画「建築学概論」がコラボレーションしたトークイベントを開催いたしました。

5月2日(木)登壇者:室井滋さん 
聞き手:放送作家 松崎まことさん
場所:代官山蔦屋書店(渋谷区猿楽町17-5蔦屋書店1号館2F)

【トーク内容】
昨日、トークイベントの前ということで再度映画を見直して、自分の初恋を思い出して眠れなくなりました。封印してたというか、忘れていたというか、この映画がなかったら私生涯忘れていました。私が中学3年生の頃で相手は大学1年生でした。私が地方にいたので、あの時代はメールとかもなくて、文通してました。大学に入学して、東京で1、2度会ったんですが、会っていたら女優になれないと思って距離を置いて、会わなくなりました、とまずご自身の初恋のエピソードを披露。

私が家を建てようと思って初めて家を建てたのが、この映画のなかにでてくる女性と同じ頃で30代の頃でした
私は富山出身なんですが、富山の人は自然が厳しいのでそのなかで家を建てたら1人前という風土があって、若い頃はそんなこと思わなかったんですが、段々私もそう思いだしまして、家を建てることにしました。こういった芸能の仕事をしていると、実はアパートを借りるのさえも大変で、ローンを組んだり、土地を探すのも大変で、しかもようやく気に入って買った土地が三角形の土地で、ある女優さんに不吉だとか言われちゃいまして、高名な建築家の方には角に地蔵を建てろだとか色んな事を言われまして、びっくりしました。もう少し広い家を、ということで2軒目に建てた家も庭に祠があったり、でもその祠を今も大切にしてるんですけど。私たちの仕事は縁のものというか、こうやって今皆さんの前にたてていることも不思議な縁というもので、そういったつながりでお仕事を頂いていることも多いんです。だから私には有名な占い師さんのような方はいらっしゃらないんですが、そういった方にお願いする気持ちもわかる気もします。縁起はどんだけかついでもかつぎ足りないというか、、、そんな感じなんです。

そして、最後に大学時代の室井さんの恋のエピソードも披露。その頃早稲田に定食屋さんがあって、その定食屋に行くのは月末のお金がなくなった頃に近辺の学生逹がいったりしていて、ある日大好きな先輩にその定食屋さんに誘われていったことがあります。そこで頼むご飯というのが、ごはん、味噌汁、おしんこのセットがあって安いんですけど、そしてそこでえどむらさきのボトルキープができたんです。そのえどむさらきで、おかずが一品増える、みたいな感じなんですが。私も自分のえどむらさきのボトルキープしてたんだけど、ちょうどほぼなくなっていて、その先輩が自分のえどむらさきをくれたんですけど、その瓶のなかに、ご飯粒とか先輩のなにかというか色んなものが詰まってまして、(笑)私はその中に自分の箸を入れれなかったんですよね。すごく大好きな先輩だったし、誘ってもらって嬉しかったんですが、のえどむらさきのなかには箸はどうしても入れれなくて、、そんなに本当は好きじゃないんだって気付きました(笑)。でも学生の時はそんなことの連続で、今から思うとアホじゃない、という思うことでもそんなことを随分考えたりしてましたから。男子も女子も若い頃って、初恋に限らず、小さいことやつまらないことで悩んだり傷ついたりして、でも若い頃ってそんなものですよね。今はおばさんになって、出会いなんて考えてもないんだけど、でもこの映画を観て、忘れていた初恋の人を思い出したりして、変なこというようですけど私生き方間違えているのもとか、何のために生まれてきたのかな、とか色んな事の意味みたいな事を考えました。映画をご覧になった方もそんな風に思われるのではないしょうか、と締めくくった。