4月26日「世界知的所有権の日」を記念した上映会イベントが、満席の中TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた。
しかし、そこには、米国大使館・ジョン・V・ルース駐日米国大使のスピーチ最中から、不審な動きをする男が・・・・・。
ジョン・V・ルース大使から指摘されると「カメラ男」が座席内より登場!
スタッフへ通報すると「パトランプ男」が「カメラ男」を取り抑えた。
知的所有権・著作権について考えるきっかけとなるイベントでした。

日時:4月26日(金)

場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
(登壇者)ジョン・V・ルース駐日米国大使/味村隆司さん(日本国際映画著作権協会・代表取締役)/カメラ男/パトランプ男

【イベント内容】
MC:これより日本国際映画著作権協会 主催の「世界知的所有権の日・記念上映会」にご来場いただきましてありがとうございます。
それでは早速ですが、主催の味村隆司(あじむら・たかし)様を御紹介させていただきます。
皆様、拍手でお迎え下さい。

<味村隆司さんご登壇>

味村様
ただ今、ご紹介にあずかりました、日本国際映画著作権協会の味村隆司です。
本日は、「世界知的所有権の日・記念上映会」にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
初めに素晴らしいゲストを紹介したいと思います。
ジョン・V・ルース駐日米国大使です。どうぞ拍手でお迎え下さい。

<ジョン・V・ルース駐日米国大使ご登壇>

ジョン・V・ルース駐日米国大使
こんばんは。世界知的所有権の日・記念上映会に一言挨拶させていただける場を設けていただき、感謝いたします。
私は実は2回リンカーンを見ました。
今年の世界知的所有権の日のテーマは創造です。本作はまさにふさわしい作品だと思います。映画はクリエイティブで革新的な産業の一つです。数年前には考えられなかった洗練された技術で人々を魅了しています。しかしそれはたやすいことではなく、ただでは手に入れられないものです。海賊版は資源・考案者の努力を損なう行為です。新しい生み出す製作者のように、映画製作者も自由にコラボした効果的なイノベーションが保護されると確信できなくてはなりません。

MPAが昨年の東京国際映画祭で公表したレポートによると、2011年映画テレビ産業の日本での経済貢献は総額5.4兆円です。本来ならもっと多いはずです。海賊版が制作されていることで、2010年から2011年の1年で560億円が損害しています。違法な無料ダウンロードがされることで、実際に金銭的損失が起きているのです。リンカーンは米国大統領唯一の特許保持者でしたが、知的所有権に対する考えは映画だけではなく、音楽、ファッションなど様々な分野にも通じています。まさに著作権保護こそイノベーションと経済発展の環境維持のカギなのです。

<ジョン・V・ルース駐日米国大使が座席にいるカメラ男に気がつく>

僕は一列目にいる頭がカメラのような人の前で話すのは初めてです!
立っていただけますか?とカメラ男に指示する。

MC:先程、ジョン・V・ルース駐日米国大使より『不審な行為をされている方がいる』と通報がありました!
お客様の中で気がついた方いらっしゃいますか?
もしくは、私の事言ってるんじゃないのかな?と自覚のある方いますか?

味村代表!今日のイベントで不審な行為をされている方がいらっしゃいます!
今から、警備の方に取り抑えてもらいます!

<「カメラ男」おもむろに座席を立ち上がり劇場内を撮影>

MC:警備の方!あそこに不審な行為をしている人がいまーす!

<「パトランプ男」登場〜嫌がる「カメラ男」を取り抑えてステージ上へ>

MC:警備の方ありがとうございます!
劇場内での映画の撮影・録音は犯罪ですからね。
皆様は、このような行為は絶対にしないように心がけてくださいね。

MC:それでは、主催の日本国際映画著作権協会の味村(あじむら)様より
改めて御挨拶を頂戴致します。宜しくお願い致します

味村様
皆さま、盗撮逮捕のご協力ありがとうございました。
「世界知的所有権の日」に米国大使館の後援を得てこのような会を開催できることを名誉に思います。

アメリカのテレビ、映画などをブルーレイやDVDといった様々な形で皆様に楽しんでいただいています。私たちのゴールは、エンターテイメント市場の拡大です。これは両国の経済発展につながります。また、クリエイターに発表する機会を与えることができます。これらには著作権の保護が不可欠です。現在、奴隷制度を賛成する人はいませんが、リンカーンの時代にはそれを必要と思う人がいました。今の時代にも、侵害行為を軽い気持ちでする人が一定数います。私たちは違法ダウンロードしないことを考えてもらえるよう努力していきます。みなさんにいろんな人にやめるよう伝えて欲しいです。

以上