本日、余命9ヶ月という過酷な運命を背負った17歳の少女テッサが、残りの時間精一杯生きるためのToDoリストを作り上げ、実行していく中で生きることの素晴らしさに気づいていく映画『17歳のエンディングノート』と、書く事によってこれからの人生に希望が湧いてくると評判になり、若い女性にもブームが広がりつつある「ネバー エンディングノート」(集英社 刊)。このふたつがコラボして、トークイベント付試写会を行った。スペシャルゲストとして登壇したのは、タレントの坂口杏里(22歳)。

■実施日:4月23日(火)
■場所:シネマート六本木(港区六本木3-8-15)
■登壇者:坂口杏里、萱島治子(集英社 FLOWER&BEE 女性誌企画編集部 編集長)

 映画の感想を聞かれると「主演のダコタ・ファニングが凄くかっこよくてしびれた。命の重さを実感できる作品。人っていつどうなるかわからないから残りの人生を悔いなく楽しく生きられたら良いなと思った。」と語り、映画に感銘を受けた様子。自分が余命わずかだと判明したとき、どうするかとの問いに対し、「主人公みたいに恋したいけど、相手に余命9か月だと知られたときに離れていってしまうのが怖い。恋をしたら、やっぱり女の子だし突き進みたいけど。」と女心を明かした。また、どの登場人物に共鳴するかとの問いには、現実を受け入れられず遠巻きに見つめる母親、逆に会社を辞めて治療法探しに奔走する父親、「死」そのものが理解できず無邪気に振舞う弟、何事もないように態度を変えない親友、そしてテッサと恋に落ちたことによって自分の人生を取り戻す恋人、の中では、「みんなに共感できるけど、特にお父さん。生んだ子供がいなくなるって考えるだけで、ちょっと…」と言葉を濁した。
 主催の「ネバー エンディングノート」を読んで、「母が亡くなった時、これがあったらほんとうによかったなと思った。預金とか保険とかいろいろ細かいことだけど、絶対普段わからないことを知ることができたのに。」その際に「両親は、3.11があったから籍を入れることになった。」とのエピソードも飛び出した。
 死期を間近に感じた人が、遺産の分与や、各所連絡先などを書き残す遺言書に近いものだったのが、いま若い女性にもエンディングノートを書くブームが広がっているとのことで、ボードに余命9ヶ月だとしたら、という設定で、TO DO リストを書いてもらうと、「一つ目は、貯金を使い果たす。ブランドもの買ったり、兄と父への孝行になることをしたい。二つ目は、友達・家族と過ごす、です。今まさにそういう家族との時間を過ごしています。三つ目は、美味しいものを食べる。事務所から止められちゃっているんで、大好きなアイスとか焼肉をたらふく食べたい!」と締めくくった。
 映画『17歳のエンディングノート』は、4月27日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショーとなる。