ジャッキー・チェンが自ら体を張ったリアル・スタントから退くことを表明し、中国でジャッキー史上歴代No.1のメガヒットを記録した最後のアクション超大作『ライジング・ドラゴン』。

本作は字幕版・吹替版の同時公開。
ジャッキー・チェンの声を担当するのは、30年以上に渡りジャッキーのレギュラー声優を務めてきた、おなじみ石丸博也氏。
石丸氏はほとんど人前に出ないことで有名な超大御所声優です。

しかし、本作が“ジャッキー・チェン、最後のアクション超大作”ということで、長年の盟友の作品のためにと、石丸氏が初日舞台あいさつに登壇いたしました。

そのほか漫画家で石丸さんとも親交が深い、日本の吹替研究の第一人者とり・みきさんキュートなヒロイン キャサリンを演じられた魏涼子さん、ボニー役の本多真梨子さん、ケイティ役の堀川千華さんを迎えて、初日舞台あいさつを実施いたしました。

『ライジング・ドラゴン』初日舞台あいさつ 概要

日時:4月13日(土)16:00〜16:20
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
登壇者:石丸博也(JC役)、魏涼子(キャサリン役)、本多真梨子(ボニー役)、堀川千華(ケイティ役)
スペシャルゲスト:とり・みき(漫画家、「とり・みき映画吹替王」著者)

会場は老若男女問わず多くのジャッキー・チェンファンが集まり、熱気ムンムンで石丸さんの登場を今か今かと待ち構えていました。

石丸さんが登場すると会場からは大きな歓声がわき、石丸さんも「イエーイ!」とジャッキーの声で応えました。

キャサリン役の魏さん、ボニー役の本多さん、ケイティ役の堀川さん、漫画家のとり・みきさんもいっしょに映画『ライジング・ドラゴン』の見どころ、ジャッキーの思い出、アフレコ秘話などを語り合い、終始大盛り上がりのイベントとなりました。

【トーク内容】
MC:皆様、一言ずつご挨拶をお願いします。

石丸さん:イエーイ!この劇場に足を運んでくれてうれしいぜ!サンキュー!謝謝!
早く見たいだろう?空から、地上から、ジャッキーアクション満載!
これは引退すると思ったよ!(客席からのイヤー!との叫び声に応えて)
いやいや、きっとまた作るって。以上、ジャッキー・石丸・チェンでした。

とりさん:場違いな感じで申し訳ありません。吹替えについてのコラムなどを書かせていただいている関係で、呼んでいただきました(笑)。
隣りで石丸さんの声が聞けてテンションあがっています!

魏さん:普段はチャン・ツィイーなど強い女性の声を演じているのですが、
今回はお嬢さん役でした。いつもはっちゃけているので、今回もはっちゃけたお嬢様になりました。楽しんでくださいね!

本多さん:こんな大きな会場で舞台あいさつができてうれしいです!

堀川さん:いつもはアニメの仕事ばかりで、吹き替えは初挑戦でした!
小さい子どもの役が多かったのですが、それを忘れて今回は闘う女性を演じました!

MC:今回が、初めての舞台挨拶と伺っておりますが…

石丸さん:あがりっぱなしだよ〜。アテレコやってたほうが楽(笑)。
顔は出さないほうがいいよ〜。もう2度と来たくないね(笑)。
歳も歳だしね(笑)。(客席からはエー!と残念な声)

MC:石丸さんのジャッキーといえば、日本の洋画吹替の歴史において、ひとつの金字塔だと思うのですが、とりさん、いかがですか。

とりさん:最近、外国人の吹替えは劇場版とテレビ版で変わることも多々あります。
昔は、「この俳優にはこの声優」と決まっていたのですが。
その長い間にジャッキーと石丸さんの組み合わせが変わらなかったのはすごいことです。
現場やお客さんにも支持されたということなんでしょう。
ジャッキー本人からのお墨付きもありますしね!

魏さん:ジャッキー映画で石丸さんとは何回かご一緒させていただいているのですが、石丸さん、スタジオにタオルを肩にかけてジャージで来たりするんですよ。でも、マイクの前に立つと完全にジャッキーの声なんですよね。

MC:立ち回りのアフレコは大変だと思いますが…

石丸さん:立ち回りは、自分でも動きながらやらないと、ちゃんと伝わらないんだよね。
(ここで、立ち回りをしながら叫び声を出すシーンのアフレコを再現)
実は『ライジング・ドラゴン』では、立ち回りのシーンだけは一発で収録するとのことでリハーサルなしのぶっつけ本番。セリフも間に入るから大変だったよ。
まあ、立ち回りの流れを頭に入れておけば、台本も見なくても大丈夫!(笑)

とりさん:ジャッキーアクションの間合いを体で覚えている
石丸さんだからこそのコメントですね〜。

MC:石丸さんはジャッキーとお会いする機会が多かったと思いますが、何かエピソードなどございますでしょうか。

石丸さん:3,4回会ったよ。立ち回りがすごいから「頼むからアクションシーンを短くしてくれない?」ってジャッキーに聞いたの。本人はニコっとしてたけど短くなったことはないね(笑)。

MC:皆さん、石丸さんの声で長年ジャッキー映画に親しまれてきたと思いますが、
いちばん好きな作品はなんですか。

とりさん:ひとつに絞れないんですね。セリフの掛け合いがおもしろい作品が吹替え版の楽しさですよね。

魏さん:ジャッキーがハリウッドに進出した作品ですね。
同じアジア人として凄いなと思います。

本多さん:実は、この作品ではじめてジャッキー映画をきちんと見たんです。
なんでもっと前から見てなかったんだろうって思いました。
見たあと、体が軽くなったような気がします!

堀川さん:私は『酔拳2』ですね。子どものころからジャッキーファンだったんです!

石丸さん:作品を聞かれると困るんだよね。
立ち回りが多すぎて、どれがどうだかわからない(笑)。

MC:最後にお客さんへ石丸さんより一言お願いします。

石丸さん:観たあとは腰抜かすぐらい、おもしろいよ!
(ジャッキーの声で)サンキュー!ありがとう!謝謝!
体に気をつけて元気でいろよ、また会おうぜ!
オレも頑張るからみんなも頑張ってくれー!