世界的アーティスト村上隆初監督の実写+CGによるファンタジー作品『めめめのくらげ』。CGだけで1000カット超と、日本映画の枠を超えたプロジェクトでありながら、少年と不思議な生き物“ふれんど”との友情の絆を描く感動作が、いよいよ4月26日公開となります。

現地時間4月11日〜5月25日まで、ロサンゼルスにある画廊「BLUM&POE(ブラム&ポー)」にて、新作のペインティングと立体の展覧会「Arhat」を開催。この個展は、2007年〜2009年の間に開催された回顧展「©Murakami」以来のアメリカでの大きな展示であり、「羅漢」をテーマに、壮大な羅漢図や「Flame of Desire」という直径約5mの巨大オブジェなど盛り沢山な内容で様々な展示がされている。

本日開催となった会場には、プレオープンにも関わらず、総勢225名の鑑賞者が詰めかけ、ギャラリー内は人で溢れかえった。村上隆も会場に駆けつけ、同じ週に行われた『めめめのくらげ』のLAプレミアに訪れたファンも多く、各所で映画の話題も飛び交っていた。

LAプレミアにはスパイク・ジョーンズ、ジャック・ブラックが参加したことで話題となったが、今回会場を訪れたのは主に、アートキュレーター、フォトグラファー、アートプロデューサーといったアート関係者の他に、「ワイルドスピード」シリーズや「トータル・リコール」などのプロデューサー、ニール・H・モリッツ。さらに、世界最高峰と名高いロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」ベーシスト、フリー、と多くの業界著名人も詰めかけた。フリーと村上は、展示作品の話だけでなく、『めめめのくらげ』の話になり大盛り上がり。「村上隆の作品はどれを見ても興奮する!映画を作ったと聞いて、ますます彼に興味が湧いたよ。映画も絶対観にいくことにしているよ」と語り、村上が作る映画に興味を示していた。

村上は、「LAではいつも歓迎してもらえるので、今回も盛況でうれしいです。先日のプレミア試写会もそうだが、アメリカ人の反応がいいというのは心強いです」と、「世界の村上」としての手応えも感じていた。観客との会話の度に、展示作品から『めめめのくらげ』の話になり、村上が初めて映画を作るということに興味を示し、上映を見逃した観客は「ぜひ再上映を」と求めた。