英アカデミー賞受賞特殊効果チームが総力を結集し、自然史学的そして生物学的なリアリティを追求した恐竜たちがスクリーンを駆け巡る、ハラハラドキドキの刺激的な恐竜アドベンチャー『ダイナソー・プロジェクト』が、現在絶賛公開中です。
史上初の、恐竜への餌付けに成功&恐竜が人間に懐いてしまう、前代未聞な展開を描いた本作にちなみ、ムツゴロウさんこと畑正憲さんを迎えたトークイベントを行いました。

ムツゴロウさん登場!!
恐竜と動物への愛を語り尽くす!

MC:畑さんは映画『REX 恐竜物語』の原作者であり、『子猫物語』など映画の監督もされておりますが、本の執筆者、映画監督として今作はいかがでしたか?

畑:まずびっくりしました。ファウンドフッテージという形の映画なんですけど、普通有り得ない、話のつながりを無視した映画なんですよね、そこがスリルなんですけど。私が映画の編集の仕方を勉強していた時と同じで、要らなくなったフィルムの切れ端を集めて繋いで、自分で上映して観た時の感動に似ているんですよ。独特の迫力が出て。私は元々ドキュメンタリーをたくさん撮っているんですけど、調べたらこの映画の監督もドキュメンタリー出身で。何だ、同じ穴のムジナじゃないかって!素晴らしいですね。

MC:ジュラシックパークが作られるより前に『REX』の原作を書かれていますよね。

畑:はい、スピルバーグより前です。1984年頃かな。脚本家が2年ほど保管してくれていて、角川さんが映画化してくれたんです。恐竜が出てくる原作を映画化するにあたって、ちゃんとした筋書きが必要だと思って考えたんです。DNAは繊細で、環境を保ってあげないと壊れてしまうんですけど、ちゃんと環境を作ってあげて恐竜の精子を保存して、それを現実に生きている生物の卵子に入れて恐竜が出来た!っていう話を思いついたんですよ。それで映画化されました。

MC:今までに色んな国に行かれていますよね?作品の舞台であるコンゴはいかがですか?

畑:コンゴには是非行きたいんです!滝壺の中にね、ゴライアスという世界最大のカエルがいるんです。滝壺に飛び込んで抱きしめてみたいんですよ。エサはうさぎとかねずみなんですけどね。アマゾンのオオヒキガエルはハツカネズミを食べるんですけど、捕まえるのに失敗すると落ち込むんですよね〜それが可愛くて。ゴライアスも是非部屋で飼ってみたい。毒液も飲んでみたいですね。ヒキガエルの毒液は飲んだことありますよ。あれは、発汗を抑える作用があるから、バイオリニストの人が飲むらしいですよ。

MC:(爆笑して話せない)

畑:こういうの!こういう打ち合わせにないのが面白いんですよ。これを撮影したら、ファウンドフッテージですよ。こういう映像が観客に受け入れられたのが、現代の映像の新時代だなと思いますね。これは古典になると思いますよ。

MC:ムツゴロウさんだったら、恐竜をどういう風に餌付けますか?

畑:僕は餌付けが嫌いなんです。したことないんです。エサで釣るんじゃなくて、説得するんです。「怖くないよ〜どうした?あったかいだろ?」(と話しかけながらMCに近寄る)こういう風にしてね、仲良くなります。(会場拍手)

〜観客Q&A〜
客:来年78歳ですが、元気の秘訣は?

畑:まったくないです。処方箋だとかサプリだとか、大嫌いなんです。体にいいからって勧められてもおいしくないですよ。何をしたいかっていうことが大事ですかね。興味の尽きない事が沢山あるので、それをしているうちに若返ってるんです。30年前くらいにガンになりましたけど、抗がん剤も打たずに回復しましたよ。

MC:最後に、今後の野望は?

畑:行き当たりばったりが大好きなのでね。次はどこにぶつかるんでしょうか。楽しみです。