世界のトップアーティストとして活躍する村上隆がはじめてメガホンをとった映画『めめめのくらげ』(4月26日全国公開)。震災後の日本を舞台にファンタジーの世界を描き出すジュブナイル作品『めめめのくらげ』は、実写とCGを融合し、なんとCG カットだけで約1000カット以上という、今までの日本映画にはないスケールと世界観で贈る注目作です。3月23日(土)実施された「六本木アートナイト」に村上隆とくらげ坊、本作の主題歌を務めたkz、さらにこの日急遽斎藤工も参加!一夜限りのアートイベントを盛り上げました。

3月23日(土)、六本木で開催される一夜限りのアートイベント「六本木アートナイト」に、初音ミクをフィーチャーした本作の主題歌「Last Night, Good Night(Re:Dialed)」を手掛けたkz (livetune)がJ-WAVEプロデュースによるDJイベント「ART BEAT NIGHT」出演。入場規制がかかるほどの大盛況の会場で、イベントの後半に「Last Night, Good Night(Re:Dialed)」が流れると、可愛らしいくらげ坊とともに、サプライズゲストとして村上隆と、さらに映画出演者の俳優、斎藤工が飛び入り参加し、より一層会場を盛り上げた。

その後、TOKYO FMミッドタウンスタジオにて、人気番組「エフエム芸術道場」を村上隆と斎藤工、kz出演で生放送OA!深夜3:00という時間にも関わらず、スタジオの周りを覆い尽くす大勢の観客が集まった。本番組で長年パーソナリティを務めた村上は「生放送は7年ぶり」と言いつつも、緊張する様子はなくむしろリラックスしながら番組はスタート。 先に DJを務めたkzとは3〜4年前に出会い、「今は彼をリスペクトしてますが、当時の彼に対する僕の態度はひどかった」と反省し、30分で無理やり1曲作 らせたと当時を振り返る。kzは、初音ミクのボーカロイド楽曲をまとめたベストアルバム「Re:Dial」を発売したばかりで、村上が PVを手掛けている。PVに映る部屋は「イラストレーターのSTAGさんにkzの部屋をイメージして作ってもらった」と言い、ディテールにもこだわっているという。その後『めめめのくらげ』の話に。村上は「約2年前の撮影からずっと編集をしているので、工さんとは画面で毎日会ってます(笑)」と言い、完成前の作品を見たkzと斉藤の二人は「1ヶ月前に比べて、CGの質感がかなりリアルになっている」「すごい!」と言い、完成への期待値を上げた。アーティストとして、こだわりが強い村上に対して、映画好きで有名な斎藤は「村上さんにしかできないことを貫いてほしい」とエールを送り、「震災、差別、宗教 とベースが深いテーマなので、メッセージが十二分に伝わります」「試写で泣きました。これはいい映画ですよ」と本作に太鼓判を押した。村上からは「ポスプロでほんとうにほんと〜に、細かい部分をこだわって匍匐前進している」と自信を持っている部分がありつつも、「アートの観客と違う場での発表は完全なアウェイでのものなので反応に不安」と苦悩も語った。最後に、「Last Night, Good Night(Re:Dialed)」が流れ、エンディングトークが展開。「いろんなテーマが入ってて見たことない映画になっています。僕も音楽でちょっとでも役立てていれば」という控えめなkzの発言に「この曲で涙をバケツ3杯搾り取られますよ」と村上が後押し。「北野武さんが初監督の際、武さんにしかできないことをやって震撼させた。これは同じように村上隆にしかできない映画になっています。映画は総合芸術ですからね、とっておきの表現だなと。僕は試写を見て震えて泣きました。劇場で体感すべき芸術です」と、斎藤は村上だからこそできた映画に称賛した。「日本の芸術的才能ある方に囲まれながら、完成へと向かっています。作品がヒットするように映画の神様に祈っています」と謙遜しながらも笑いを誘うトークで番組は終了した。