長崎を舞台に、グループホームで暮らす89歳の認知症の母親とのおかしくも切ない日常を描いた映画、『ペコロスの母に会いに行く』が東風配給で2013年秋より全国公開いたします。本日2月27日、無事全シーンの撮影が終了し、現場記者会見を行いました。

【日時】 2月27日(水)
【場所】 ライブハウス アビーロード (港区六本木4丁目11−5 )
【参加者】岩松 了、竹中直人、温水洋一、森? 東監督
 
  昨年9月4日にクランクインし、長崎をメインに福岡・北九州での撮影のほか、2月上旬の長崎ランタンフェスティバルでも撮影を敢行。クランクアップを迎えた本日は、ライブハウスで主人公・ゆういち(岩松)と友人の本田(竹中)、ゆういちの行きつけの喫茶店のマスター(温水)が認知症の母親について語るシーンや、ゆういちがステージ上で熱唱するシーンが撮影された。
 撮影が終了すると、森?監督が「万歳三唱」のかけ声でスタッフ、キャスト全員をねぎらいクランクアップを祝福。岩松は「みなさんの支えで無事撮影を終えることができた」と花束を手に感無量の様子だった。
 自身も長崎出身の森?東監督は、今年85歳を迎える大ベテラン。撮影終了に「ほっとしています。明日からぶっ倒れても大丈夫ですね。ためしにぶっ倒れてみようかな」とおどけてみせると、周囲は大きな笑いが。これには竹中が「まだ仕上げが残ってますから!」とすかさずつっこみを入れていた。森?監督は万歳への思いを「だいたい撮影中のことは忘れるようにしている。くだらんことをやったなぁという後悔の念とともに、あれでいいんだという気持ちがある」と語った。
 
 岩松は「終わったというよりまだまだ続くような感じがあって、助走つけたような印象」と撮影を振り返った。原作者で主人公のモデルであるゆういちを演じたことについては「実在の人物をやっているのでもう少し知っておいてもよかったのかな、もっと心身ともに(原作者の)岡野雄一になった方がよかったかなと思った」と役柄への思い入れを明かした
 ゆういちの友人・本田を演じた竹中は「岩松さんのハゲメイクがもう見れないんだと思うとさみしくて仕方ない」と撮影終了を惜しみつつも、森?監督の印象については「初めて森?組を経験したのは20代、『ロケーション』(84)だった。森?さんがすごく立派なふくらはぎで足をドーンと広げていて、ギラっとした印象が残ってますね」と語りつつ「今回も厳しいところがありながらもやわらかいおかしみがあった」と久しぶりの森?組への印象を明かした。ゆういちが仕事をさぼりに通う喫茶店のマスター役を演じた温水も、「衣装合わせのときに、(出演シーンについて)君ならどうやっておもしろくするかね?と宿題を出された」と森?監督とのエピソードを明かし、「認知症という題材の中に決して重くならずに笑いを入れていくというところがステキな作品だと思います」と本作の魅力を語った。
 
撮影は終了したが、これからどのような映画に仕立てたいかと聞かれた監督は「クランクイン前も後も、何年経ってもその世界が浮かんでこない。ボーっとしていて撮ったらどうだ、と。作品はその人間の性格にあらわれるのは間違いない。誠実にやらなきゃな」と独特の語り口で完成に向けて意気込みを語った。

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