MC:
西村さん、夏川さんは共演されていかがでしたか?

西村さん:
旦那を立てることができる、良く出来た嫁です。

夏川さん:
よく働く真面目ないい旦那さんでした。

橋爪さん:
この2人は、口だけは上手いんですよね。
役者は信用しないほうがいいですよ(笑)。

MC:
中嶋さん、林家さんは共演されていかがでしたか?

中嶋さん:
撮影が楽しくて楽しくて本当に幸せでした。この夫婦は本当に仲がいいんです。
映画を見てもらえれば、その深い意味がわかってもらえると思います。

林家さん:
この家族は奥さんが強い!強い!
親の事を強く思う奥さんを持った亭主は幸せです。

MC:
妻夫木さん、蒼井さんは共演されていかがでしたか?

妻夫木さん:
蒼井さんは素直で裏表がない人なので、お芝居をしていても、橋爪さんと吉行さんの話にもありましたが、意識せずに二人の距離感を作る事が出来ました。

蒼井さん:
舞台の稽古では4ヶ月間妻夫木さんと一緒にいた事もあったので、変な緊張感がなく出来ました。この映画では妻夫木さんとより生っぽい会話が出来たのでとても楽しかったです。

MC:
本日は「東京家族」の完成披露試写会ということで、とても嬉しい日ですが、それ以外でも、日本映画界にとって、大きなトピックスがありますので、発表していきたいと思います。
まずは、一つ目です。
先月大きく報道されましたので、ご存じの方も多いかと思いますが、それでは垂れ幕をあけてみましょう。
※垂れ幕内容:「山田洋次監督 祝・文化勲章受章」
山田洋次監督、祝・文化勲章受章。そして、この「東京家族」は監督生活50周年目の記念作品です。
文化勲章を受章した映画監督は、黒澤明(くろさわ・あきら)監督、新藤兼人(しんどう・かねと)監督に続いて、史上3人目ということです。
山田監督、おめでとうございます。受章の知らせを受けた時に、どう思われましたか?

山田監督:
お話を聞いた時は、かなりびっくりしましたが、映画界を代表してという気持ちで、映画界を盛り上げていく為にも、もっと頑張らなきゃいけないという気持ちでこの章を受けようと思いました。

MC:
ありがとうございました。
監督、本当におめでとうございます。
そして二つ目ですが、実は山田監督も多大なる影響を受けているという、日本映画界にとって重要な方の、本日はお誕生日です。
二つ目をあけてください。
※垂れ幕内容:「小津安二郎監督 生誕110年」

小津安二郎監督、生誕110年。本日は小津安二郎監督のお誕生日だそうです。
『東京家族』は、小津監督の『東京物語』をモチーフに作られていますが、小津安二郎監督という方は、監督にとってどのような存在でしょうか。

山田監督:
小津監督は、『明日は来らず』というアメリカ映画に影響を受けて、1953年に『東京物語』を作りましたが、私はそれから60年の時を経て、『東京物語』に影響を受けて『東京家族』を作りました。
私たちは先祖のいいところを伝承しながら仕事をしているんだと、その先祖のおかげでこの作品が出来ているんだという小津監督への感謝の気持ちでいっぱいです。

MC:
来年は小津安二郎監督生誕110年プロジェクトとして、国内外で様々なイベントが予定されているということです。
そして、あと一つ垂れ幕がありますが、本日はもう一人、今の日本映画界に欠かせない、重要な方のお誕生日でもあります。どなたなのでしょう。
この垂れ幕は、西村さん、あけていただけますでしょうか?
※垂れ幕内容:「西村雅彦さん 生誕52年」

MC:
西村雅彦さん、生誕52年。ということで本日がお誕生日とお聞きしています。
おめでとうございます。
それでは、せっかくですので主演の橋爪さんから、お祝いの言葉を
いただきましょう。橋爪さん、お願いいたします。

橋爪さん:
意外と照れずに立ってるね(笑)

西村さん:
自分が小津さんと同じ誕生日だという事は知っていたので、うすうす
感づいてはいですが。(笑)
今日のことはしばらく忘れません。

MC:
そして、本当は垂れ幕を作りたかったのですが作れなかった、
ちょっと惜しい方がいらっしゃいます。
明日、12月13日は妻夫木聡さんのお誕生日ということです。(拍手起こる)
妻夫木さん、いかがですか。

妻夫木さん:
西村さんのお話を聞いた時に、初めて自分の誕生日が明日だという事を
思い出しました。惜しいところが自分らしいです(笑)

MC:
ありがとうございました。これにて、舞台挨拶を終了させて頂きます。
監督、キャストの皆さまの退場です。盛大な拍手でお送りください。