この度、小津安二郎監督の生誕110年となる12月12日の誕生日に、本作の完成披露試写会が行われました。試写会に先立ち、山田洋次監督と出演者が一同に介して舞台挨拶が行われ、出演者が演じたそれぞれの世代の家族に対しての思いや、山田監督の小津監督への思いなどが語られ、さらに先日の山田監督の文化勲章授章や、本日誕生日を迎えた西村雅彦さんをサプライズでお祝いするなど、本作同様、非常に心温まる、家族の絆を感じさせる舞台挨拶となりました。

【『東京家族』完成披露試写会概要】
■日時12月12日(水)19:30〜
■場所:丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
■登壇者:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、
妻夫木聡、蒼井優、山田洋次監督
■司会:久保田直子(テレビ朝日アナウンサー)

【舞台挨拶内容】

MC:
それでは、監督・出演者の皆様からご挨拶を頂きます。
はじめに、山田洋次監督、ご挨拶をお願いいたします。

山田洋次監督:
今日は寒いところ、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。
一昨年から準備を始めて、クランクインを目前に控えた2011年3月11日に大災害が起きてしまい、延期となり、今年の3月から撮影を再開して、ようやく完成しました。
ですので、「ようやくこの日がきたな」という、特別の感慨が僕にはあります。
初めての東京でのお披露目なので、是非皆さんに気に入っていただきたいです。

MC:
主人公・平山周吉(ひらやま しゅうきち)役の橋爪功さん、お願いいたします。

橋爪さん:
完成披露で皆さんの目にどういう風に写るのかとドキドキしています。
公開日に、もう一回ドキドキしなくちゃいけないのかなと思ってます。
山田監督が寅さんを作られたとき、お客さんが笑ってくれるのか不安だということをおっしゃってましたが、そういうことだと思います。
今は、満足した皆さんの顔を拝見したいという気持ちです。

MC:
周吉の妻・平山とみこ(ひらやま とみこ)役の吉行和子さん、お願いいたします。

吉行さん:
この作品に出演することができて、本当に嬉しかったです。
色々な思い出がたくさんありますが、家族というものをもう一度考える機会になりました。長い間女優をやっていますが、この作品に出られて良かったと思いました。

MC:
続きまして、長男・平山幸一(ひらやま こういち)役の西村雅彦さん、お願いいたします。

西村さん:
今とてもドキドキしています。
寧ろ、ドキドキを通り越してドキマギしています。
しゃべる言葉もたどたどしく、緊張でいっぱい、胸もいっぱいです。
この作品に参加できて、本当に光栄に思っています。
まさか自分が山田さんの作品に出られるなんて。
いつも隅っこにいる俺が舞台に立てるなんて。
華々しい場所が似合わない男がここにいるなんて…(笑)。
皆さん最後まで楽しんでいってください。

MC:
幸一の妻・平山文子(ひらやま ふみこ)役の夏川結衣さん、
お願いいたします。

夏川さん:
今日を迎えられたのを本当に嬉しく思いますし、この家族の一員として過ごせたのを誇りに思います。山田組に参加できたのは、とても勉強になりましたし、これからの自分にも良い影響になりました。
この家族の一員になれて幸せでした。

MC:
続きまして、長女・金井滋子(かない しげこ)役の中嶋朋子さん、お願いいたします。

中嶋さん:
この日を迎えられたのが、何よりも嬉しいです。
この作品に参加できたことは、今でも毎日毎日噛み締めています。
私には息子がいるんですが、家に帰って家族と過ごせるという幸せを感じています。とても素敵なギフトをもらえました。皆さん楽しんでいって下さい。

MC:
滋子の夫・金井庫造(かない くらぞう)役の林家正蔵さん、お願いいたします。

林家さん:
うちはとても濃い家庭に生まれました。
でも、家族って本当にいいなと思いました。
皆さんもきっと、ご覧になったあと、親孝行をしたい、家族を大事にしたいと思うと思います。ゆっくり楽しんでいって下さい。

MC:
次男・平山昌次(ひらやま しょうじ)役の妻夫木聡さん、お願いいたします。

妻夫木さん:
山田監督の作品に出られたのはとても嬉しかったです。現場でも緊張してしまって、芝居が出来ないかもしれないと思いましたが、監督1つ1つの演出が愛情に感じられて、いい緊張感の中で出来ました。
出来上がったのを観るとき、いつもは自分の反省点を探してしまうんですが、この作品は入り込んでしまって、気づいたら終わっていました。周りを見たら、誰かを思いながら涙してる関係者の方々がいて、家族っていいなと改めて思いました。
僕も親に連絡したくなりましたし、「東京家族、いいよ」と伝え、早く見せたいと思いました。ですので、今日観ていただいた方々からも、1人でも多くの方に伝わって、幸せの連鎖ができればいいなと思います。

MC:
昌次の恋人・間宮紀子(まみや のりこ)役の蒼井優さん、お願いいたします

蒼井さん:
私は、2度目の山田組だったのですが、2度も出られるなんて思わなかったので、本当に嬉しかったです。
また、こんな素晴らしい諸先輩方とお仕事出来たのを誇りに思います。
この作品は、日本人の昔から大切にしてきた心が映し出されていますし、実家に帰ってきたようなほっとした感じがあるんですよね。
お正月明けから公開ですが、本当に実家に帰ったような気持ちになれるので、劇場へ是非足を運んでいただき、皆さんに足を運んでもらえるためにも、私達も頑張って宣伝していければと思っています。
今日はありがとうございました。

MC:
本作は4組のカップルを中心に物語が展開されますが、それぞれどのようなカップルだったのでしょうか。皆さんにお聞きしたいと思います。
はじめに、周吉・とみこカップルについてお聞きします。
橋爪さん、吉行さんは共演されていかがでしたか?

橋爪さん:
吉行さんとは、映画では3度目の夫婦役なんです。ですので、改めてというよりは、そのままの雰囲気でいけたので、撮影の帰りも吉行さんと一緒に思わず家まで帰りそうになるくらいでした(笑)

吉行さん:
橋爪さんとは、舞台も一緒にやったり、映画でも夫婦を演じていたので、「これが長年連れ添った夫婦だろう」というところが出せました。2人の間に変な緊張感もなかったんですが、古女房だっと思ってるみたいで(笑)。
若い優ちゃんには話すのに、私との会話は、ほとんどありませんでした(笑)。

橋爪さん:
当たらずとも遠からずですね(笑)。
でも、吉行さんと一緒に出来て本当に幸せでした。演じやすかったですし、嬉しかったです。見終わった後も、「もしかして俺の女房だったのかな?」
と思うくらいでした(笑)。