「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「アリス・イン・ワンダーランド」をはじめ、ユニークでファンタジックな世界観とイマジネーション豊かなビジュアルで、世界中の映画ファンの心をとらえ続けるティム・バートン監督の最新作は、ディズニー史上、最も奇妙な白黒3Dワンダーランド、『フランケンウィニー』。孤独な少年ヴィクターと≪禁断の実験≫によって甦った愛犬スパーキーとのピュアな愛が、街中に大事件を巻き起こすちょっと奇妙で心沸き立つ冒険ファンタジーで、12月3日には、アカデミー賞の前哨戦と言われるニューヨーク映画批評家協会賞のアニメーション映画賞を受賞するなど、ますますこの作品から、目が離せなくなっております。
 
 12月15日の公開に先駆けて現在来日中のティム・バートン監督(以下監督)とプロデューサーを務めるアリソン・アバッテ(以下アリソン)の2人。一昨日、多くのマスコミを集め大盛況に終わった前代未聞の“ビリビリ感電”記者会見に引き続き、この日2人が訪れたのは新宿区にある東京モード学園。本学園に通うスタイリスト学科の学生たちがファッションでティム・バートン監督の不思議で奇妙なワンダーランドを表現する“ファッション・コンテスト”に審査員長(監督)・審査員(アリソン)として出席いたしました。また、この日は本作のインスパイア・ソング「“WONDERVolt”」を提供した木村カエラさんも審査員として登場いたしました。
 
 MCの紹介により2人が登場。超ビッグなサプライズゲストの登場に驚きを隠せない学生に向けてそれぞれ「日本に来れて嬉しい」(監督)、「すごい盛り上がり」(アリソン)と挨拶をすると、会場からは大きな歓声があがりました。監督は「犬やストップモーション・アニメーションなど好きなものを1本にしました。感情でもうったえています」とこの作品のテーマについて学生たちに語りました。さらに、もう1人のサプライズゲストは本作のインスパイア・ソング「“WONDERVolt”」を提供した木村カエラさん。会場のボルテージは更にヒートアップ。かねてからティム・バートン監督の大ファンだと語っていたカエラさんは「白黒なのに、気持ちがカラフルになる素敵な映画」と語り、監督はカエラさんの楽曲に関して聞かれると「大好きな曲、映画の世界をうまく歌にしてもらいました」と語り、これには今日がバートン監督と初対面となるカエラさんも大喜びだった。
 
 続いて、『フランケンウィニー』の少年ヴィクターと愛犬スパーキーの関係にちなみ、“奇妙な世界の友情”というテーマをモノトーン&犬とのペアルックで表現した「キッズとワンコのファッション・コンテスト」を開催いたしました。
 ショーはこの日のために学生達がスタイリングを行った6組のこどもモデル&子犬がランウェイをウォーキングするところからスタート。ハリウッド屈指のトップクリエイターであるティム・バートン監督と日本を代表するトップアーティスト、木村カエラさんが厳しくも温かい目線で審査。【フランケンウィニー スタイリング賞】、【フランケンウィニー ヘア・メイク賞】が発表され、それぞれの受賞チームに記念品が贈られました。最後にコンテストの審査員長を務めた監督より、「みなさん最高に良かった、楽しませてもらいました」という総評が学生たちに贈られました。また、学生からの代表質問にも熱心に答えていた監督。最後に、これからクリエイティブの世界で活躍していく学生、映画の公開を楽しみにしている日本のファンに向けてそれぞれ、メッセージが贈られ、未来のトップスタイリストの卵たちは更に決意を新たにした様子。日米を代表するトップクリエイターとトップアーティストたちとの交流に学生たちはそれぞれに興奮を口にしていました。

 ティム・バートン
 日本のファッション、デザイン、創造性が大好きで、いろいろなインスピレーションを与えてくれるので日本に来るのが大好きです。今日は素晴らしいものをたくさん見せていただいてとてもよかったです。ワンちゃんたちもステージでオシッコを漏らさず良かった。
 「フランケンウィニー」は大好きな犬とモンスター、それにストップモーション・アニメーションという自分の好きなものばかりを集めて作りました。是非見てください
 
 アリソン・アバッテ
 
 “WONDERVolt”は大好きな歌です。日本語ができたら是非歌いたい曲です。
 『コープス・ブライド』の直後から関わってきた映画です。是非みなさんに見てもらいたい映画です。
 
 木村カエラ
 孤独の中にも希望がキチンと描かれていて、とても感動的な映画です。キャラもかわいくて、白黒なのに気持ちがカラフルになる映画です。ヴィクターのスパーキーを想う気持ちを基に歌詞を作りました。
 ティム・バートン監督とは今日初めてお会いしました。とても緊張しましたが、優しい方でますますファンになりました。