キックボクサーとして現役時代にチャンピオンとして活躍し、タイのムエタイ王者に勝った伝説の男として知られる小林聡が、郷一郎原作の「名無しの十字架」(角川文庫刊)に惚れ込んで映画化を企画しましたサスペンス・アクション『名無しの十字架』が本日、銀座シネパトスにて公開し、初日舞台挨拶を行いました。

都市伝説的な話として知られた幻の地下ビデオ「虎対人間」を探す男と、突然姿を消した伝説のキックボクサーとの点と線がつながった時、その背後にある危険な運命に巻き込まれていく様を、横浜を舞台にスリリングに描いた今作の豪華キャストが集結いたしました。

満席の観客の中、登壇者も興奮した面持ちで、
撮影時のエピソードにも花が咲き、大盛り上がりの舞台挨拶となりました!

◆開催日程:12月1日(土)
◆場所:銀座シネパトス
◆登場者:神尾佑、松尾れい子、小林聡、和田聰宏、久保直樹監督、
カラーボトル( 竹森マサユキ、渡辺アキラ、大川“Z”純司)(音楽)

【イベント内容】

寒い中、朝から多くの人が訪れた初日舞台挨拶。
小林聡さんの発案から始まった映画だけあり、小林さんは本日絶好調でダジャレをとばすと出演者の和田聰宏さんからツッコミがとび会場からは笑い声が。

ヒロインを演じた松尾れい子さんが撮影でも仲の良い様子を語ってくれただけあり、久保監督と神尾佑さんのやりとりでも観客からは笑い声がとぶなど豪華キャストのトークで会場の空気は温まった舞台挨拶となりました。

また豪華キャストに加え主題歌を担当したカラーボトルの三人も駆け付け、楽曲に込めた想いを語り大盛況の初日舞台挨拶となりました。

コメント
■神尾佑(42)
「この作品の主役ができて非常に光栄です。
この年になって映画の主演が初めてできて、役者をやっていてよかったです。
三上という役の役づくりはそれほど苦労はしなかったのですが、撮影現場が夏でとにかく暑かったこと、短期間で撮影をしたので朝から深夜まであまり寝ずに撮りました。
その苦労の甲斐もあっていい作品になりました。
この作品は小林さんの熱意から始まった作品で、無事公開を迎えられて、これからたくさんの人に観ていただければと思います。
ぜひ全国の方に観ていただきたいです。」

■松尾れい子(34)
「役としては、好きな男の為に人生の生き方を変えてしまうような芯の通った女性です。撮影現場は男性ばかりだったんですが、『一緒にお風呂行こうよ』と言い合うくらいにみんな仲が良くて性別がわからなくなるくらい溶け込めました(笑)。
その結束感が映画にも出ています。キャストはホテルに帰ったら寝られたんですが、スタッフの方たちは次の日の仕込みなどで本当に休む暇もなくて。でも撮影現場では毎日しっかり仕事をしているのを見ると『疲れた』とか『暑い』とか弱音は吐けないなって。神尾さんは10年先輩でやりやすかったです。」

■小林聡(40)
「東日本大震災の後、日本中が自粛ムードの中、この作品の原作を読んでどうしてもこの作品を映画化したいという僕の想いから始まりました。
原作の郷先生にも『これは小林さんの作品だから』と映画化の許可をいただけました。子どもがダダをこねる感じで『どうしてもやりたい』っていう僕を、周りの大人の人がなだめる感じで完成しました。
一流の方々に囲まれてこの映画ができて良かったです。
周りの人には『これは俺の執念の作品』と言ってます!」

■和田聰宏(35)
「(真夏の撮影だったので)暑かったです。本当に冷房のない中だったので、生っぽいギトギトした感じが、映画にでていると思います。
観てほしいポイントは、小林さん!(ファイティング姿が)すごかったです。かっこいいですね!
それから、監督が衣装にこだわっていたので、(衣装を)着ているときから(役の)自分になっていったというのはありましたね。」

■久保直樹監督
「この映画は、(ボクサーが主人公である)原作とは全然違い、神尾さん演じる三上を主人公にして、純粋な探偵ものにしたかったんです。
(映画のシーンでこだわったところは)松田優作さんみたいにカッコよく、神尾さんが横浜のあやしい街を走るところですね。
この映画でこんなカッコいい役者(=神尾さん)がいた、ということを皆さんに知っていただけると思います。
(撮影時は)当日にシナリオを渡していたので、毎日シナリオは変わっています。
特に松尾さんは(雪江という)役に入り込んでいるので(雪江ならではの)台詞回しをしてくれていました」
と絶賛していた。

■カラーボトル
竹森マサユキ(28) ボーカル
「原作と台本を読ませていただいて、希望のある、人間くさくて泥くさい作品の感じが出せたらと思いました。
僕たちは『情熱を届ける』『元気になってもらえる』をテーマに、自分たちらしく聞いた人が元気になってもらえる曲にしたいと思ってこの曲を作りました。
小林さんに名刺をいただいた時、『野良犬』と書いてあり、小林さんのリングネームが『野良犬』だと知って、それがずっと頭に残っていてタイトルが『やあ、野良犬』になりました。
自分たちでもすごくいい曲になったと思っています。」