11月10日公開のドキュメンタリー映画『駄作の中にだけ俺がいる』の舞台挨拶がユーロスペースにて行われました。渡辺正悟監督と、会田誠さんが登壇し、本作について語りました。

———本作を作ることになったきっかけ
渡辺 「いつかは、高尚な現代美術の芸術家を撮影したいというのが夢だったんです。どうせやるなら、なかなか撮れない人の方が面白いんじゃないかなと。怖いもの見たさというんでしょうか。危険な人という噂を聞いていたので そういう人を撮ってみたいなと思いました。」
会田「さすがドキュメンタリーのプロというんでしょうか。編集マジックがあって、観てぞっとしました。」
渡辺「動物は毎日撮っていると生態というものがだいたい分かってくるんですが、会田さんは見事それをのらりくらりですね、気持ちよくはずしてくれる。それが快感でした。」

———11月17日より森美術館で開幕する会田誠さんの個展「会田誠展:天才でごめんなさい」について。
会田「新作がぜんぜん出来てないんですよね。今この段階で言えることは、一筆でも多く入れますので、お許し下さい。」

———本作の続きは?
渡辺「会田さんと、会田さんのファミリーが僕たちが居ることを許してくれるなら、今後もちょこちょことは撮りたいんですが。60歳の会田さん、80歳の会田さんをみせれたら良いかな。」