原作:貴志祐介×監督:三池崇史×主演:伊藤英明、という最強の顔合わせで贈る戦慄のエンターテインメント『悪の教典』。生徒から絶大な人気を誇る高校教師が、担任を受け持つクラスの生徒全員を大殺戮する姿を描き、その残虐な描写から<R−15指定>を受けるなど、公開前から賛否両論を巻き起こしていた本作が、ついに、本日11月10日(土)、全国309スクリーンで公開されました。

『クローズZERO』シリーズ、『十三人の刺客』(第67回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品)などを手掛け、世界でもその活躍が注目されている三池崇史監督の最新作である本作。海外の映画祭からのオファーも多く、中でも熱烈オファーを受けた第7回ローマ国際映画祭にて、日本の初日より一日だけ早い11月9日(金)、コンペティション部門のオープニング上映を飾りました。
監督の三池崇史、主演の伊藤英明(蓮実聖司役)、そして生徒役を代表して水野絵梨奈(安原美彌役)が現地イタリア・ローマに赴き、公式記者会見、オープニングセレモニー及び公式プレミア上映に出席。現地の計31媒体もの取材を受け、ファンの声援に応えながら全長55mのレッドカーペットに登場しました。公式上映では、映画祭のメイン会場であるシノポリホールがおよそ1000人もの観客で埋め尽くされるほどの盛況ぶりを見せました。上映中は笑いが起こる場面も多々あり、上映終了後は4分半にも及ぶスタンディングオベーション。その後も出待ちのファンが殺到し、会場外がごった返すほどのお祭り騒ぎとなりました。

なお、ローマ国際映画祭は17日まで開催され、授賞式は17日(日本時間18日)に行なわれます。いかなる賞であっても受賞すれば日本初となるため、大きな期待が寄せられます。

国内初日の客層は、20〜30代の男女を中心に、下は<R−15>ギリギリの高校生から、60代まで、話題作の公開を心待ちにしていた幅広い層を動員。伊藤英明ファンと見られる女性グループや、コアな映画ファンと見られる男性客も目立ちました。日本での初日舞台挨拶がないにもかかわらず、客層が類似している作品『告白』(2010)(興収38.5億)の13時メーター比較96%の動員であることから、興行収入20億円を狙える大ヒットが見込めそうです。

〜以下ローマ国際映画祭でのコメント〜
伊藤英明
今回の映画祭を楽しみにしていました。サイコキラーを演じることは本当に難しかったですが、監督に助けてもらいながら「蓮実」というキャラクターを作る作業は楽しくもありました。
とにかく映画祭は楽しかったです。言葉も文化も違う国の映画なのに、みんなが楽しんでくれて自分も嬉しいです。

水野絵梨奈
ローマに来ることが出来て嬉しいです。エンタテインメントとして「蓮実」というキャラクターに騙される部分は、ローマの皆さんにも共感してもらえるのではないかと思っていました。本当にこの作品に関わることが出来て光栄だと思います。

三池崇史監督
ローマの地に初めて来ました。(技術の進歩によって)この1・2年、自分がやっていて本当に楽しいと思えることが出来るようになり、映画の世界に生きている歓びを感じられるようになりました。「悪の教典」をご覧になった皆さんから、本当に心のこもった拍手を頂くことが出来たので、ローマに来てよかったなと思います。

補足情報① 三池崇史監督の海外映画祭関連情報
「極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)」(Vシネマ、2003年製作) カンヌ国際映画祭 出品
「殺し屋1」(2001年) トロント国際映画祭 出品
「極道戦国志 不動」 ボルト国際映画祭 審査委員特別賞
「オーディション」ロッテルダム国際映画祭 国際批評家連盟賞、オランダジャーナリズム連盟賞
「カタクリ家の幸福」ジェルミナーレ国際ファンタスティック映画祭 審査員特別賞
「牛頭」シッチェス・カタロニ国際映画祭 審査員特別ビジュアルエフェクト賞 
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」第64回ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門出品
「十三人の刺客」第67回ヴェネチア映画祭 コンペティション部門出品
「一命」第64回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門出品
「愛と誠」第65回カンヌ国際映画祭 ミッドナイトスクリーニング部門出品

補足情報② 現地プレスの反応
<現地ジャーナリストの感想>
「前半はゆっくりとした細かい描写がきちんとできており、後半に進むにつれサスペンスの要素が増え、画面から目が離せなくなった!とにかくリズム感が気に入った。」