ベストセラー作家・?村薫さんのデビュー作にして日本推理サスペンス大賞受賞の犯罪小説の最高峰、『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫刊)が、豪華キャスト・スタッフの手により完全映画化、全国大ヒット上映中です!

本作には井筒監督とも交流が深いマツコ・デラックスさんが特別出演を果たしており、鑑賞された多くのお客様の間で話題となっております。

この度、公開記念として、マツコ・デラックスさんをお招きし、井筒監督と濃密なトークを繰り広げる大ヒット御礼舞台挨拶を実施いたしました。

『黄金を抱いて翔べ』大ヒット御礼舞台挨拶 イベント詳細

【日程】11月7日(水)
【場所】新宿ピカデリー スクリーン6 (新宿区新宿3-15-15)
【登壇者】井筒和幸監督、マツコ・デラックス
【MC】コトブキツカサ

会場は満席のお客さんで埋め尽くされ、上映終了後は映画の余韻に浸りつつ2人の登場を待ちわびていた。

MCの呼び込みに応じて、まずは井筒監督が登場。
温かい拍手で迎えられるも、客席に向かって開口一番「このあとすぐにfacebookやらtwitterやらなんでもいいから、感想を書いてや!」とお願い。
MCが「矢口真里さんもブログで絶賛してましたね」と伝えると、うんうんとうなずき「さっきまで(新宿)ゴールデン街をまわってチラシ配りしていたのよ」とすでにほろよい気分の様子。

20数年前に原作と出会った監督は「当時40歳になる前で映画化する力量もなく、その頃まだ生きていらした先輩方…深作欣二さんとか、とりにくるんじゃないかと思ってね、どうしたら阻止できるかと20数年ハラハラドキドキ、この映画のような人生を送ってきたね」と感慨深げに語った。

続いて、マツコ・デラックスさんが会場のお客さんの顔を見回して「私が出ていたかどうかもわかってなさそうじゃない!」と叫びながら登場。

マツコさんは本編後半、妻夫木さん演じる幸田たち金塊強奪メンバーが銀行に押し入ったと同時に起こした変電所の爆発、それを遠くに見ていた銀行員たちが、爆発の詳しい様子を知りたくてニュースを見ようとつけたテレビに、ほんの数秒映っている。

「1回目に見たときは自分でもどこに出ていたかわからなくて…チャンミンがキレイな格好で出てきたときに、これが私かしら?って思ったわよ」と言うなり、「違う!」と客席が即反応。
それにはマツコさんも「挙手をしてから発言してちょうだい!」と冗談半分に言い放った。
実はその数秒のシーンのために10パターン以上も撮影したらしく、その中のひとつに「郷ひろみじゃないわよ!」というセリフもあったとか。

MCのコトブキさんも含め、ラジオ文化放送でいっしょにパーソナリティを務めている間柄ということもあり、その後は普段通りともいえる放送コードギリギリトークがさく裂!

今回マツコさんに出演依頼した理由を、監督は「俺の恋人だから。大事にしないと!」と爆弾発言。
「恋人はおこがましいけれどね。もっと使ってくれるかと思ってたわよ!
市川崑監督でいうところの白石加代子さんみたいな、ポイントになっているのかもって」と言うマツコさんに対して「あのぐらいの長さにしないと、世の中に失礼…」と監督らしからず言葉を濁した。
それでも「緊張が続くシーンの中で、パッとテレビ画面に映っているのが似合うのは誰や?
と思ったら、他にいなかった」と断言した。

「映画の中で、マツコさんの好みのタイプは誰か?」という話になると、イケメン揃いのメインキャストが写ったポスターを見ながら「西田さん以外なら誰でもいいんだけど(笑)、いちばんのタイプはこの中にいない」とコメント。その意外さに客席からは「えー!!」と声がかかったところで、監督が「青木(崇高)くんやろ」と見事言い当ててみせた。
「物怖じせずに、乱暴なことを言ってくるのがいいのよ。桐谷(健太)もいいんだけど、セクハラまがいのことを言っても優しい人はそこで終わっちゃうの」と持論を展開したマツコさんは「青木くん、どうにかならな?」と甘い声でねだり、「今度紹介するよ」とちゃっかり監督の約束をとりつけていた。

「長年このようなイベントのMCをやっておりますが、こんなにもスタッフから巻きが入るのは今回が初めてです」とMCに言わせるほどトークはヒートアップし、フォトセッションでも「もっとくっついて!」「笑顔で目線をください!」などのマスコミからのリクエストを「おっさん2人なのよ!いやよ!」とことごとく断り、会場は爆笑の渦に巻き込まれた。

最後に、女性が多い客席に向かって「文化や芸術にきちんとお金を使うのは女性ばかりで、男は仕事に追われて酒飲んでって…どうもダメだね」と監督が寂しげに言えば「監督は男にも観てほしいんだって。男が見ても格好いいわよ」とマツコさんがフォロー。
「みんな、野郎どもにも伝えて」「10人に良かったって言うのよ!」と2人のコメントがようやく映画のPRらしくなり、永遠に終わらないかと思えたトークイベントは盛況のうちに締めくくられた。

以上