007製作50周年記念「007/TV放送吹替初収録特別版DVDシリーズ」発売!「007は二度死ぬ」“和製ボンドガール”若林映子からのお祝いメッセージも!
この度11月14日より順次発売をご案内しております『007』シリーズの製作50周年を記念した特別版DVDシリーズ、「007/TV放送吹替初収録特別版DVDシリーズ」全22作。007のTV放送吹替を初めて収録した本商品の発売を記念しトークショーを実施いたしました。本プレミアで世界初上映されたのは1978年4月3日にTVでたった一度だけ放送されたTBS「月曜ロードショー」初回放送の最長版を完声版*。本作は日本を舞台にして当時大きな話題となったボンド・シリーズ第5弾で、ショーン・コネリーを演じたのは若山弦蔵氏。またタイガー田中役を演じた丹波哲郎氏の吹替は本人が担当しています。「世界の丹波哲郎」とジェームズ・ボンドが対等に渡り合うシーンを、スクリーンで、そして日本語で堪能できる本作品の上映前には、吹替愛好家として、吹替に関する著書も出されている漫画家のとり・みきさんと映画監督で脚本家の三宅隆太さんが登壇。TV放送吹替の魅力やそもそもDVDの吹替と何が違うのかなどをわかりやすく解説するところからトークショーはスタートしました。
「007は二度死ぬ」【TV放送吹替初収録特別版】プレミア上映トークショー
◆日時11月6日火18:30
◆場所 TOHOシネマズ 六本木 スクリーン3(東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズ)
◆登壇者 藤真秀さん(声優)、とり・みきさん(漫画家)、三宅隆太さん(映画監督・脚本家)
“TVの吹替の魅力は?”というMCからの質問に対して、吹替愛好家として著書も出しているとり氏が「70年代、公開が済んだ作品を観ることができるのはTVだけだったんです。洋画劇場で吹替でしか、有名な映画は観られなかった。でもそれで十分感動したんですよ。皆慣れ親しんでいるはずのに、TVの吹替は軽視されていて、どうも紛いものというイメージがあり、あまり歓迎されないんですね。加工品みたいな言い方しかされない」とTV吹替に対する現状に苦言を呈すると「何がきっかけで吹替えが好きになったのか?」と良く聞かれるという三宅監督も「良いも何も、以前はTVで海外の映画を吹替で観るのが自然だった。二次使用的な意味ではなく、作品との初めての出会いの場所がTVだったんです。録画機器も普及していなかった時代、これを逃すともう二度とみられないかもしれないと思って、当時はセリフにも演技にも今よりもずっと集中して観ていました」と呼応した。DVDとTVの吹替の違いについて「DVDの吹替えは本国がチェックをしている、非常に原点に近いものなんです。
それはそれでよいのですが、TVの吹替はいわゆるTV番組。2時間で完結して、洋画を使っていかに面白いTV番組にできるかと考えて作られているので、アドリブもたくさん入っていたりしますし、カットされるがためにその部分を補完するための演出がなされていたりするし、自由度が高いんです」というとり氏の解説に、多数の観客が頷いていた。トーク後に上映される007の吹替については、「ショーン・コネリーなら若山弦蔵さん、ロジャー・ムーアなら広川太一郎さんがTVでもDVDでも吹替えていますが、TV版は声優さんの年齢が吹替えている俳優さんに年齢が近い頃の吹替。同じ声優さんでもタイムラグがあるかないかでずいぶん違いますね。当時のショーン・コネリーの熱量がTV版ではそのまま伝わってきますので感じ取っていただければ。」と語った。
途中スペシャルゲストにシリーズ史上初めて劇場で日本語吹替版を上映することが発表された『007 スカイフォール』から、ダニエル・クレイグを担当した藤真秀さんが参加。「ジェームズ・ボンド役に選んでいただいたことに単純に嬉しいという気持ちもありましたが、数々の大先輩方が吹替えられてきた役を僕ができるかなという不安がありましたね。不安のほうが大きかったです。最終的には開き直って『私ができるのはこれです』という姿勢で臨みました」と抜擢された当時の心境を告白。しかし吹替愛好家であるとり氏は「品があってオーバーアクトではない、藤さんの吹替えがダニエルにぴったり」と太鼓判。三宅監督は「そして『カジノロ・ワイヤル』を見た子供が少し大きくなっていて、劇場で吹替版の『007スカイフォール』を見たとき、声を聴いて「僕の知っている人だ!」と思うだろうなと想像すると、嬉しいし素晴らしいことですね」とつけたした。
また、『007は二度死ぬ』でボンドガールを務めた若林映子さんより50周年を祝うメッセージが届き、当時の撮影や共演者スタッフとの思い出、007が1作目から50年を経て今もシリーズで続いていることに対する喜びがつづられ、なんと次回作の主題歌をイギリスのグループ、ワンダイレクションに担当してほしいというリクエストも。「もちろん合言葉は“I-LOVE-YOU”です」と結ばれたメッセージを聞いた藤氏は「これだけ歴史のある作品にかかわらせていただいたんだなと感動します」と感慨深げにコメントした。イベントは藤氏のダニエル・クレイグの吹替の声によるきめ台詞「ボンドだ、ジェームズ・ボンド」で締めくくられ、客席から自然と拍手が起こり、和やかな雰囲気でトークショーは終了した。
*完声版とは? TV吹替を主に、吹替えが存在しない部分(TV放送時にカットされた部分)をDVD用に制作された吹替音声で補完したもの。
『007TV放送吹替初収録特別版DVDシリーズ』 概要
「007TV放送吹替初収録特別版DVD−BOX【第一期】」 11月14日(水)発売
※第二期以降は順次発売いたします。
収録作品:
●007/ドクター・ノオ【TV放送吹替初収録特別版】
●007/ロシアより愛をこめて【TV放送吹替初収録特別版】
●007/ゴールドフィンガー【TV放送吹替初収録特別版】
●007/サンダーボール作戦【TV放送吹替初収録特別版】
●007は二度死ぬ【TV放送吹替初収録特別版】
●女王陛下の007【TV放送吹替初収録特別版】
価格:¥18,900(税込) ※単品各¥3,990(税込)
POINT:
★「007シリーズ」TV放送吹替が史上初の商品化 ※今までの商品に収録されていたのは、ビデオ・DVD用に制作された日本語吹替音声です。
★過去に制作された全バージョン・最長版での完全収録
★幻の音源を007ファンが提供 WEBの公募、及び本商品の発売を知ったファンが、Uマチックやオープンリールなどでの素材提供。ファンからの協力なしには実現しなかった企画。