第29回藤本賞新人賞、新藤兼人賞金賞を受賞した『南極料理人』や、昨年の東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『キツツキと雨』で知られる沖田監督の最新作『横道世之介』が来年2月23日(土)より全国公開いたします。映画の舞台のモデルにもなり、世之介が入学する大学として実際の撮影が行われた法政大学の自主法政祭(11月4日まで開催)に主演の高良健吾と沖田修一監督が登場し、トークイベントを行いました。高良健吾さんにとって、今回が初の学園祭の参加となりました。

■『横道世之介』自主法政祭 トークイベント「高良健吾×沖田修一 in 法政」
■日時:11月2日(金)  ■場所:法政大学市ヶ谷キャンパス 薩埵ホール
■登壇者:沖田修一監督、高良健吾
11月2日(金)、法政大学の自主法政祭に主演の高良健吾、沖田修一監督が登場し集まった学生らを前にトークイベントを行った。
本作は1980年代を舞台に、上京したての大学一年生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々を優しい目線から描いた青春感動作。2010年本屋大賞3位、第23回柴田錬三郎賞受賞で吉田修一による同名小説。
本作では、高良演じる横道世之介が長崎から上京し、法政大学の経営学部に入学する。実際に法政大学市ヶ谷キャンパスで撮影が行われた。

・高良を抜擢した理由
監督
長崎から上京する話。高良くんも熊本で九州から上京しているという点で共通している。
いつか高良君で主演をと考えていたからチャンスだと思った。

高良
世之介は自分が今までやってきたどんな役とも違って
頼まれたら断れない感じ、物事に関しての距離感とか、すごく居心地がよかった。
沖田組が楽しいのはセリフだけ覚えて現場に行って、そこで何かが始まればいいなと思っている。沖田組ではそれができるのが楽しい。
世之介と同じように、九州から上京してきた役だったが、自分が上京してきたときに、渋谷の人ごみにすごく驚いた。「ひとごみ」という言葉を混雑の方の「ごみ」ではなく、「ゴミ」だと思ってたので、「俺もゴミの一部なのか・・・。そんな風にゴミと思ってしまってはいけない・・・。」というようなことを思ってしまった。

高良
役者になるきっかけ
中学校のころから映画は良く見ていて、見ていたらやりたくなった。熊本のタウン情報誌があって、そこで高校生スタッフというのがあってやってた。
そこの編集長が今の事務所を紹介してくれたのがきっかけ。東京に行ったことがない。オーディションがあるからおいでと言われた。
最初は間違った職業選んじゃったかなと思った。

監督
仕事を始めたきっかけ
本作の脚本の前田司郎さんが中学からずっと同級生。中学三年のときに苗場に男4・5人に行き、ビデオカメラで映画を撮ろうという話になった。
それが楽しくて家に帰ってからも使っていないビデオカメラで撮ったりして遊んでいたのがそのまま今になったという感じ。

・初のときお互いの印象
高良
たしか二十歳になったばかりだった。芝居が恥ずかしい。このころは恥ずかしいし、したくなかった。
人前でカメラを向けられてセリフを言うのがすごく恥ずかしくて
否定していたころ。このころはそれがだめだと思っていていろいろ悩んでいた。

監督
会えばカッコイイし等身大の20歳の
男性だなと、一緒にやったらおもしろいだろうなと
思った。
■働くうえで大切にしていること

監督
いろんな人がいるが、
いろいろな人と一緒に仕事をするのが大切だと思っている。

高良
自分が楽しむこと。あんまりネガティブなことを言わない。
監督のOKを信じているのでもう1度やらせてほしいということはないが
あとはほんと、自分が楽しんでやるということかな。と

■『横道世之介』見どころ
高良
若い俳優さんがたくさん出ている。それぞれフレッシュな面持ちをしていてキラキラしている。

監督
映画は87年ですけど、いつの時代でも経験するようなこと。みなさんの映画かもしれないです。
高良君も魅力的に映ってるので、ぜひみてください。

監督・俳優を目指している人へ。
監督
30歳くらいまでバイトしててもめげないでください。
根拠のない自分の自信は持っていたらいいと思う。
お金はたくさん使ったらいいと思う。後で後悔すると思うけど。

高良
誰がやってもいいんだろうなというのはある。
みんな絶対違うから面白いと思う。あまりそんなに考え込まず、作り込まずに。
飯を食う、風呂をためて気持ちいいと思うとか、空がきれいだとか、
人間生活をふつうなことを大事にした方がいい。
ただ今日いる学生の人たちと世代は全然変わらないしえらそうなことは言えないのですが、一緒に頑張っていければと思う。