ベストセラー作家・?村薫さんのデビュー作にして日本推理サスペンス大賞受賞の犯罪小説の最高峰、『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫刊)が、鬼才・井筒和幸監督により実写映画化。主演の妻夫木聡さんをはじめ、浅野忠信さん、桐谷健太さん、溝端淳平さん、チャンミンさん(東方神起)、西田敏行さんといった、豪華にして個性豊かなキャスト陣が集結。11月3日(土)に全国公開されます。大阪に本店を置くメガバンクの地下に眠る大量の金塊を、6人の男たちが強奪に挑む物語。巨額の金塊によって繰り広げるハードボイルドな本作は、まさに日本の金を盛りたてる映画となりました。

そしてこの度、日本を代表する佐渡金山(新潟県)にて、井筒和幸監督が佐渡黄金大使に就任!10月23日(火)に任命式が行われ、佐渡市長より金製の任命状と金の延棒型ようかんを贈呈し、迫力のある割れ戸前にて監督、佐渡市長のフォトセッションを行いました。

<イベント概要>
■日時:10月23日(火) 13:30 任命式/13:45頃 映画ヒット祈願 佐渡伝統芸能催し
■場所:【任命式・フォトセッション】佐渡金山 高任公園広場
■登壇者:井筒和幸監督、甲斐元也佐渡市長
■MC:鈴木恵美

<ご挨拶>
●甲斐元也さん(佐渡市長):
監督、お忙しいところありがとうございました。世界的に有名な井筒監督をお招きし、佐渡は世界遺産を目指しており、何としても登録というところに持っていきたいと思っています。これから、佐渡をPRをしていくために、監督が撮られました、この大作「黄金を抱いて翔べ」と共に、我々も世界遺産を目指していくということで今回お越しいただきました。

●井筒和幸監督:
僕は、奈良県出身です。奈良は、市長もご存知のように、世界遺産に登録された古都でございますが、わざわざ今回佐渡まで呼んでいただいて、これも何かの縁かと思いますので、ありがたく承りたい次第であります。今回は、映画のタイトルにもある“黄金”に引っ掛けたんですが、佐渡が世界遺産登録できればいいですよね。今、佐渡金山も見学してきたんですが、こんなにのどかで良いところだと思いませんでした。呼んでいただいてありがとうございました。

<就任式>
●MC:
さて本日は、金塊を描いた映画を製作した井筒和幸監督に対して、佐渡市長より、金を盛り上げる取り組みに敬意を表するとともに「トキが舞う黄金の島 佐渡」を世界にPRしていただくということで、「佐渡黄金大使〜サド・ツーリズム・アンバサダー〜」に任命されることになりました。佐渡市長より、任命状の授与がございます。

※佐渡市長より金(金含有量20g)で作られた任命状を授与

●MC:
井筒監督、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

●井筒監督:
感無量ですね。黄金に引っ掛けた映画を作ったら、佐渡にまで来たという素晴らしいオチでした。皆さん、是非3回くらい映画を観に来て下さい(笑)。

●MC:
ありがとうございます。更に、佐渡金山で人気の金箔栗羊羹を100本贈呈いたします。どうぞ、お受け取りください。

●井筒監督:
栗羊羹大好きなので、嬉しいですね。

●MC:
羊羹の中には金粉も入っています。

●井筒監督:
本当ですか!もう一回、金を精錬して金を作りたいですね(笑)。

●MC:
実際に金山をご覧になっていかがでしたか?

●井筒監督:
初めて、金が産出される場所に来たんですが、ものすごい長さに渡る、ありの巣のような場所なんですよね。また、中で彫っている様が、とてもリアルに再現されていてて、素晴らしかったです。金というのはね、どんな札束よりも価値があるんですよ。そして、何故か人間は金に惹かれるんですよね。

●佐渡市長:
私は井筒監督の大ファンでして、今日初めてお会いしたのですが、監督は全て単刀直入に物を申される方なんですよね。是非一度お会いしてみたいと思っていたので、こういう機会が出来てお会いすることが出来てとても嬉しいです。
監督を通じて、この“金”というものをPRしていき、世界遺産を目指して頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

●井筒監督:
僕は金と一緒で飾らない人間ですので。飾らなくても光っていたいと(笑)。よろしくお願いします。

<囲み取材>
●Q:
佐渡黄金大使として、最初にPRしたいことは何ですか?

●井筒監督:
佐渡金山が、世界遺産に早く登録されて、日本の素晴らしい歴史・遺産を世界に知ってほしいですね。

●Q:
今日は純金の認定書を授与されていましたが、いかがでしたか?

●井筒監督:
純金の認定書も嬉しいですが、金箔栗羊羹が興味ありますね。金が含まれているのは、わずか数グラムだと思いますが、羊羹から金をもう1度精錬してみたいと思いますよ(笑)。

●Q:
黄金大使としての抱負を聞かせて下さい。

●井筒監督:
世界遺産に早く登録できるように努力します。僕は佐渡のために、色々なアピールのお手伝いをします。任せておいて下さい。佐渡のCMにも出演するぞ!(笑)

●Q:
黄金大使を引き受けた動機は?

●井筒監督:
映画を作ったからですね。この映画を撮ってる最中はまさか思いもしなかったです。まさに神のみぞ知るです。
本当に昨日の佐渡の酒はうまかった!(笑)

●Q:
佐渡金山は、どんなイメージでした?

●井筒監督:
一度訪れてみたいと思っていた場所ですね。江戸時代の物語を作りたいと思ったとき、金についての流通、金の値打ちなど、探ってみたいと思っていました。

●Q:
最後に、これから黄金大使として、どんな活動をしていきたいですか?

●井筒監督:
世界遺産に登録されるための運動を、金看板として、広報活動を行う責務を請負いましたので、どんなことでもしますよ。産業遺産として、日本中、世界中の人々に、もっと知ってほしいです。それに、こういう遺産を残すことは、子供たちにとっても歴史の勉強の機会になると思いますので、貢献していきたいです、

※この後、佐渡のおめでたいゆるキャラ達も応援に!出世魚のブリカツくんと、昭和49年以来、38年ぶりに野生のひなを巣立たせることができたトキ。その「トキと共に守る自然」のシンボルマスコットと一緒にフォトセッションを行い、就任イベントは終了いたしました。

<佐渡金山について>
佐渡金銀山は江戸時代から平成元年の採掘休止までに、国内最大の金銀山として金78トン・銀2330トンを産出。特にここ相川金銀山は世界的にも有数の産金量を誇りました。江戸時代には鉱石採掘から小判製造に至る一連の作業が、幕府の管理のもとで行われ、明治維新以降は西洋の最新技術を導入し日本の近代化の一翼を担いました。また、佐渡で算出された金銀は江戸幕府及び明治政府の社会的・経済的基盤を支えたといわれている。