この度、第25回東京国際映画祭「日本橋で日本映画を見よう」部門で映画『二つの祖国で 日系陸軍情報部』の上映とQ&Aが行われました。すずきじゅんいち監督と、本作に出演している元MIS兵士、ハーバート・ヤナムラ氏によるQ&Aを行いました。

すずき監督「(日系史ドキュメンタリー三部作の完成について)日系二世の方たちがかなりの高齢なので、記録を残すには今しかないと思っていました。安心したというのが正直なところです。」

ヤナムラ氏「私はすずき監督の前作を拝見し、強い感銘を受けていました。MISについての作品を作るとなったときには、全ての協力を出来る限りしたいと思いました。」

すずき監督「多くの方がリラックスして様々なことを語ってくれました。同じ仲間の端っこに入れてもらえたような感じで、そういった意味ではとてもラッキーでした。日本人である我々が、今失ってしまっている本当の日本人の良さを、二世の人たちの姿を見て、学ばせてもらいました。」

ヤナムラ氏「この映画はハワイでは4月に公開され、そのときにも拝見しました。本日で2回目ですので、この映画の目的というものが如実に感じられ、そして映画についてや、監督の人間性の素晴らしさを考えさせられました。そして、我々日系人にどれだけ多くのものをもたらしてくださったのかということも、この場を借りて感謝したいです。」