開催中の第25回東京国際映画祭の特別招待作品として10月22日(月)、大人気アクションシリーズの最新劇場版となる『牙狼<GARO>〜蒼哭ノ魔竜〜』が上映されました。上映後の舞台挨拶には雨宮慶太監督をはじめ、主演の小西遼生さん、久保田悠来さん、蒼あんなさん、そして松坂慶子さんが登壇。さらに舞台挨拶の最後には、テレビシリーズの第3弾の製作も発表されました。

今回の劇場版では、小西さん扮する主人公・冴島鋼牙は“嘆きの牙”を持ち帰るために約束の地へと降り立つ。だがそこでこれまで戦いを共にしてきた牙狼剣、魔法衣、魔導輪を失ってしまい…。忘れ去られたモノたちの世界で想像を絶する体験が待ち受ける。

雨宮監督の「面白かったですか?」という言葉に客席からは大きな拍手。監督はテレビシリーズで完結したはずの鋼牙の物語の新たな映画化について「鋼牙がいつも持っている剣は何のためにあるのか? それを自覚するような物語を描きたかった」と説明し「今年で牙狼<GARO>は8年目になりますが、ここに立っている僕の後ろには200人くらいのスタッフがいる。これだけの人が集まって作った牙狼<GARO>へのリスペクトができないかと思いました」と作品に込めた思いを語りました。

1か月ほどの撮影期間中、ほぼ毎日グリーンバックでの撮影を行なったという小西さんは「試写で完成した作品を観てここまでの世界観とは全然、想像してませんでした」と告白。「やって良かったなと思いました」としみじみと喜びを語りました。
松坂さんは人生初のワイヤーアクションを体験! 「以前からアクションをやってみたいと思ってたけど、誰もやらせてくれなかったんです(笑)。小西さんと戦うシーンまでやらせていただき楽しかったです」と興奮気味に明かしてくれました。
久保田さんはカカシというユニークなキャラクターでスクリーンを縦横無尽に駆け回っていますが、役作りについて尋ねられると「まずは田んぼに行ってカカシを…(笑)」と本物のかかしを参考にしたこと明かし、客席を笑いに包み「監督からは『好きにふざけていい』と言っていただいたので、鋼牙との対比が出るように派手にやりました」と充実した表情で語ってくれました。
また全身ブルーのエキセントリックなビジュアルのメルを演じた蒼さんは「映画の中で松坂さんに『うるせーんだよ、ババア!』というまさかのセリフを吐いてますが、監督には『そんなこと言えるのは世界でお前だけだな』と言われました(苦笑)。本当に申し訳ございません」と松坂さんを前に恐縮気味。一方でビジュアルに関しては気に入っているようで「どんな感じになるかと思いましたが、ブルーも悪くないですね」と笑みを浮かべていました。
そして、雨宮監督から最後に、本作と同時進行で新テレビシリーズの製作を進めていたことが明かされると客席はこの日一番の歓声と拍手に包まれました。監督は「鋼牙の話ではなく新しい魔戒騎士のドラマで新たなキャストで、横山誠を総監督に迎えて撮りました」と小西さんは出演しない全くの新たなシリーズであることを説明。そして、改めて8年もの間、苦楽を共にした小西さんに「5年か10年してまた鋼牙を撮りたくなったら電話するからそのときは駆けつけて(笑)。8年にわたって鋼牙の生き様を撮れて嬉しかったです。小西くん、ありがとう!」と感謝の思いをファンの前で直接伝え、会場は温かい拍手に包まれました。
なお新シリーズのタイトルやキャストに関しては後日、ホームページで発表される予定。