本日(10月18日)に10月27日公開『009 RE:CYBORG』の完成披露試写会が新宿バルト9にて実施された。
 2011年10月に製作が発表された『009 RE:CYBORG』が1年の時をかけ、遂に完成した。
 この話題作を観るためにこの日、集まったのは、アニメーション業界のみならず、永井豪や鈴木伸一、水野英子など今なお第一線で活躍する大御所漫画家や、クリエイター達で、セルルックでありながら、全編3DCGIで製作され世界初の長編アニメーションであるこの作品を一目見ようとアニメーション業界からも多くのトップクリエイターがかけつけた。

 漫画家、クリエイターやアニメーターで埋め尽くされた劇場で舞台挨拶を行った神山健治監督は「僕らの世代には知らず知らずのうちに、石ノ森作品のヒーロー像が埋め込まれている。」と原作で、SF漫画の金字塔と言われる「サイボーグ009」に対する想いを語った。

また、舞台挨拶では79年版の主題歌を歌った成田賢が登壇し、当時一世風靡し、今なお根強い人気を誇る「誰がために」を熱唱し、場内からは手拍子とともに温かい笑みがこぼれた。

最後に登壇した神山健治監督は「未完の傑作「サイボーグ009」の連載が途中になってしまってから、30年以上たち、自分なりにその空白を埋めるために制作してきました。今回、その空白を最新の3DCGI技術を使って誰も観たことのない映像に仕上げている。是非、彼らの活躍をスクリーンで楽しんでほしい」と作品にかける自信を覗かせた。

【実施日】
10月18日(木)
午後16時00分〜午後18時30分

【舞台登壇者】
神山健治監督、成田賢

【当日来場者したおもな漫画家、クリエイター】

富野由悠季、鈴木伸一、水野英子、永井豪、天野ひろゆき(キャイ〜ン)

本編観賞後に寄せられたコメント】

富野由悠季『機動戦士ガンダム』シリーズ
「『アニメ映画』ではなく、『映画』としていい映画だった」

天野ひろゆき(キャイ〜ン)
「みんなかっこよかった!なれるなら、グレート•ブリテンになりたい。
今回はかっこよくなって、毎回、進化しているから。実写化したら張々湖だろうけど!」

鈴木伸一、水野英子(石ノ森章太郎氏トキワ荘時代の仲間)
「時代が変われば、変わることもあるし、よかったと思う。」