映画『危険なメソッド』鏡リュウジ 学生の際どい質問にタジタジ
10月20日に『危険なメソッド』の公開を記念した上映会が、学生に向けて青山学院大学のキャンパス内で行われた。当日は学生約100人が訪れ、ユングとフロイト、そして女性患者ザビーナの史実に基づいた作品に見入っていた。
上映後には占星術研究家の鏡リュウジと心理学を専攻している学生とのトークショーが行われ、まず鏡は「友人でモデルである道端ジェシカからこの作品の話を聞き、日本での公開を心待ちにしていた」と語り、自身のユング研究を基に分かりやすく、現在までに分かっているユングに人物像を説明した。
青山学院大学心理学を専攻の学生からは「作品内での“鏡”の存在は彼女のマゾヒズムとナルシズムが関係しているのではないか?」という際どい質問に「ん〜、分からないですねぇ」と困惑していたが、できる限り分かりやすく解説していた。
女性雑誌でも大きく特集される占星術研究家 鏡リュウジとのトークショーに参加した女子大学生たちは、目を輝かせながら、鏡のユング分析論や映画から読み取れる心理描写に聞き入っていた。
最後に鏡は「綺麗ごとではなく、人間関係の泥沼の部分を見てほしい」と語った。
映画『危険なメソッド』は10月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー