ベストセラー作家・?村薫さんのデビュー作にして日本推理サスペンス大賞受賞の犯罪小説の最高峰、『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫刊)が、豪華キャスト・スタッフの手により完全映画化!大阪の街を舞台に繰り広げられる金塊強奪作戦を、『岸和田少年愚連隊』、『パッチギ!』などの鬼才・井筒和幸監督が濃密に描き出します。

主演の強奪実行犯・幸田役は妻夫木聡さん。強奪チームのリーダー・北川には浅野忠信さん。
さらに、桐谷健太さん、溝端淳平さん、チャンミンさん(東方神起)、西田敏行さんといった、豪華にして個性豊かなキャスト陣が集結した本作『黄金を抱いて翔べ』がいよいよ11月3日(土)に全国公開されます。

大阪に本店を置くメガバンクの地下に眠る大量の金塊を、6人の男たちが強奪に挑む物語にかけ、銀座でも有数の商業建物有楽町マリオン1階に特別階段を設営。そこで、世界最大[底面:255×455mm、上面:160×380mm、高さ:170mm、重さ12.7kg]を誇る金塊(レプリカ)も用意して豪華キャスト陣のフォトセッションを実施、その後丸の内ピカデリーにて舞台挨拶を行いました。

『黄金を抱いて翔べ』完成披露試写会 イベント詳細

【日程】10月15日(月)
【場所】フォトセッション:有楽町マリオン1階 エントランス
舞台挨拶:有楽町マリオン9階 丸の内ピカデリー1(千代田区 有楽町2-5-1)
【登壇者】妻夫木聡さん、浅野忠信さん、桐谷健太さん、溝端淳平さん、
チャンミンさん(東方神起)、西田敏行さん、井筒和幸監督

百貨店や映画館を有しショッピングやデートスポットとして有名な銀座の商業ビル有楽町マリオンの1Fエントランスは普段と様相が一変、レッドカーペットセレモニーにふさわしい豪華な大階段がセットされました。

妻夫木聡さん、浅野忠信さん、桐谷健太さん、溝端淳平さん、チャンミンさん、西田敏行さんの、『黄金を抱いて翔べ』キャスト6人が登場すると、一層ゴージャスな雰囲気に包まれ、集まった約1000人のファンから歓声が沸き起こりました。

大阪に本店を置くメガバンクの地下に眠る大量の金塊を6人の男たちが強奪に挑むという本作のストーリーにかけ、三菱マテリアルグループ所有の土肥金山で2005年6月に鋳造され、250kgの“世界最大の金塊”としてギネス記録にも認定された金塊のレプリカとともに、キャスト6人のフォトセッションを行いました。

その後、試写会場である丸の内ピカデリー1で待つ800人近くのお客さんの前に、キャスト6人と井筒和幸監督が登場。満席の会場からは割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こり、登壇者も客席もテンションMAXで舞台挨拶がスタートいたしました。

キャスト陣が撮影中のエピソードや共演者との思い出を語ると、監督や西田さんからするどいツッコミが入り客席から笑いがこぼれる一場面も。
監督が原作への思い、映画に込めた思いなどを熱く語り、最後に妻夫木さんが本作の見どころを伝えたところで、この後に鑑賞するお客さんの期待感を高めつつ、イベントは大盛り上がりのうちに終了となりました。

【舞台挨拶 内容】

MC:皆様から一言ずつ、ご挨拶をお願いします。

妻夫木聡さん:『黄金を抱いて翔べ』出来上がりました!本日は集まっていただき、ありがとうございます。格好いい映画に仕上がったと思います。監督もおっしゃっるとおり、ハードボイルドな作品です!6人の男の生き様をまじまじと感じられると思いますので、最後まで楽しんでください。

浅野忠信さん:今日はありがとうございます。自分も気に入っている作品を観てもらえるのはうれしいです。ま、今日はチャンミンがいるから、それだけでいいよね(笑)。
俺のこともちょっとだけ見ていただければ(笑)。

桐谷健太さん:(客席に投げキッス)(6人の中でいちばんふつうの役というMCの説明を受け)
ふつうの男の投げキッスはどうですか?(客席から笑いがこぼれる)
どっしりした格好いい映画になりました。ぜひ劇場で観てほしい映画です!

溝端淳平さん:井筒監督の作品に出演することが夢だったので、この場にいられて幸せです。
楽しんでください。

チャンミンさん:すばらしい監督、俳優とごいっしょできて、楽しかったです。勉強にもなりました。
今日は来てくれて本当にありがとうございます。

西田敏行さん:ありがとう。この歓声が聞けただけでここに来た甲斐がありました。
隣りは東方神起のチャンミン、そして私は西方浄土の西田敏行です(笑)。

井筒和幸監督:ありがとうございました。(客席から「えーー!」)

MC:監督は高村先生の小説が掲載された22年前の“小説新潮”をお持ちで映画化をずっと望まれていたとお聞きしました。映画が完成し改めてこの作品に込めたお気持ちをお聞かせください。

井筒監督:いきなりかい!ふつうに言ってもテレビに映してくれないからなー(笑)。
最初に読んだときに、これは映画になると思ったんだけどね、そのときは力量が足りないから出来ないと思ったの。今も足りないんだけどね(笑)。他の人が撮りに来るのをなんとか阻止しようと思って、今に至ってしまったわけ。今回すばらしいプロデューサーに恵まれて、こんな大きな劇場で自分の映画がかかるなんて・・・。腰が揺れてしまうわ!

MC:井筒組に参加することを懇願されていたとお聞きしました。
初めての井筒組はいかがでしたでしょうか。

妻夫木さん:毎日が刺激的でした。厳しい監督だと聞いていたので、びびっているところもありました。
細かく演技指導されて、映画って簡単に作れるものではないと改めて実感しました。
期待した以上に新しいものが生まれたと思います。
監督は現場でOKって言わないんですよね。いつも「今の、いけてたよなー」ってはぐらかすんです(笑)

MC:役作りで撮影前から丸刈りにされて気合十分だったとお聞きしました。
(監督から「角刈りだよ!」という突っ込み)
役に込めた思いをお聞かせください。

浅野さん:台本を読んで・・・(他キャストがなにやら囁きあっていて)
話聞いてくれないの?聞くような話ではない?(笑)
こわいけど愉快な現場だったということで、角刈りにしました!(少し投げやり)

MC:桐谷さんは井筒組常連で、西田さんとも別作品で共演されていますよね。
本作品の井筒組はいかがでしたでしょうか。

桐谷さん:『ゲロッパ』『パッチギ』では若い人が多くて・・・、あ、『ゲロッパ』は違いました!
西田さんごめんなさい!(客席爆笑)『パッチギ』では怒号がすごかったんですよ。
この映画はもっと大人なので、クールでシックでジャジーで、あ、西田さんパクッてしまい申し訳ないです。(西田さんから「パクるのうまいなー」と一言)怒号の聞こえない新鮮な現場でした。
監督がおだやかだったというか・・・色気のある映画だと思うんで、それに沿って演出されたんやと思っています。

MC:親分肌の兄やクールな幸田に憧れる役柄ということで、妻夫木さんや浅野さんとの共演シーンが多かったと思いますが、お二人との撮影中のエピソードをお聞かせください。

溝端さん:待ち時間も勉強になる現場でした。役に入っているのに話しかけてしまったときも妻夫木さんは丁寧に答えてくれて、浅野さんにはハリウッド映画はどういう感じなんですか?って質問したりしていましたね。
(浅野さんから「聞かれたのは女の子のことばっかりだったけどなー」と突っ込み)
すみません、7割は女の子の話でした(笑)。

MC:本作品が映画初出演、それも日本の映画ということで、現場でいろいろと
苦労されたかと思いますが、いかがでしたでしょうか。

チャンミンさん:撮影のとき、実は東方神起のライブもあり同時にやらないといけなくて・・・。
ライブは明るくて輝いている自分を見てもらえるから自信になるんですけど、演技のほうはモモという陰のあるしずかなキャラなので内面をどう演じればよいか心配でした。
でも日本語で話すのも頑張りましたし、後悔はないです。

MC:今回、井筒監督とは『ゲロッパ』以来約10年ぶりのお仕事かと思います。
久しぶりの井筒組はいかがでしたでしょうか。

西田さん:井筒監督は、映画を撮るときは幸せそうなんです。いっしょにやっているとものをつくっているという実感が沸くんですよね。日本を代表する映画監督だと思っています。
『ゲロッパ』ではロッケンロールが聞こえました。『パッチギ』ではソウルミュージック、そしてこの作品はジャズなんです!って言いたかったのに、先に桐谷くんに言われてしまいました(笑)。
実は先ほどからチャンミンさんの横顔をずっと見ているんですけど、すばらしい造形ですね。
ここには年代さまざまなイケメンがいて、私も60代の代表ということで、この喜びをすぐに持ち帰って妻に伝えたいです(笑)。

MC:本作品を代表しまして妻夫木さんから、最後に一言お願いします!

妻夫木さん:すみません、俺で!
監督と話をしていたときに「ジャパン・ノワールができた」とおっしゃられたのが心に残っていて、本当に今までに観たことのない日本映画ができたと思います。
「格好いい日本映画があったよ!」と広めていただけたらうれしいです。