先日発表された、シアターN渋谷が今年の12月2日(日)をもって閉館するというニュースは、多くのホラーファン、映画ファンを深い悲しみで包みました。そのホラーの聖地・シアターN渋谷で本日より、血まみれ映画の祭典“ハーシェル・ゴードン・ルイス映画祭”(配給:キングレコード+TRASH-UP!!)がスタートし。

開会式は、『血の祝祭日』の上映前に行われ、ホラー秘宝のプロデューサー・山口幸彦(キングレコード)が登場し、企画の全貌を発表。本ラインナップの説明とともに、本映画祭が、日本初、そして世界初のハーシェル・ゴードン・ルイス映画祭であることを表明。そして、ビックサプライズとして、本作のラインナップの一つ『ゴッドファーザー・オブ・ゴア』のフランク・ヘネンロッター監督、そして、ハーシェル・ゴードン・ルイス本人から緊急メッセージが届き、読みあげました。(メッセージの内容は下記)
その後、本映画祭、そして第6代目ホラー秘宝イメージガールである平田明海(あけみ)が登場し、本映画祭の開催を高らかに宣言。直後、ホラーファンの温かい拍手に場内は包まれ、大いに盛り上がりました。本映画祭はトークショーも続々決定しており、ホラーファンにはたまらない企画が目白押しとなっています。
本映画祭がシアターN渋谷の伝説に加わることは間違いありません!

◆ハーシェル・ゴードン・ルイスからのメッセージ◆
親愛なる皆様
私の映画を特集上映してくださり、本当にありがとうございます。シアターN渋谷の劇場に行って直接皆様にお礼を言いたいところですが、残念ながら今回、それは叶いませんでした。
あなた方は私にとって友人であります。私が作ったこれらの映画が何であるかを理解してくれているからです。これはエンタテインメントです。今や「スプラッター映画」と言われるようになった映画のジャンルを当時製作したとき、私は新たなドアを開けました。それが現在ではそのドアは大きく開かれ、多くのプロデューサーや監督たちがスプラッター映画を作るようになっています。このことを思うととても嬉しく思います。
しかし、最初からいたのは私ですので、まずは皆様を歓迎したいと思います。それと同時に敬意を表したいと思います。
私の映画を上映し、鑑賞することによって私を称えてくれるだけでなく、いつか私自身が日本に行き、それを体感出来ればよいと思っております。

◆フランク・ヘネンロッター􄠄『ゴッドファーザー・オブ・ゴア』監督􄠅からのメッセージ◆
ハーシェル・ゴードン・ルイスの映画は映画史上、極めて突飛で、斬新的でショッキングなエクスプロイテーションフィルム/B級映画の1つです。そして最も面白い映画の1つでもあります。
彼の作品で描写される暴力や流血といったものはこれまでにないレベルに達し、その当時、非常に衝撃的であっただけでなく、現在でも未だにエキストリームです。いやむしろ、彼の作品はあまりにもゴアすぎて、その他の映画がハーシェルのレベルにキャッチアップするまで何年もかかったと言えるでしょう。また、ハーシェルの作品はとってもとってもとっても低予算で作られており、その安っぽさまでもが、しばし、見ものの一部となったほどです。
この「ハーシェル・ゴードン・ルイス:ゴッドファザー・オブ・ゴア」をまとめる上で非常に素晴らしい時を過ごせました。皆様も私が楽しんだと同じくらい、本作を楽しんで見ていただけると嬉しいです。