2012年ベルリン国際映画祭フォーラム部門にてワールドプレミア上映され、全ての回が満席になるなど多くの反響を呼んだ舩橋淳監督のドキュメンタリー映画『Nuclear Nation(ニュークリア・ネイション)』が、10月13日より邦題を『フタバから遠く離れて』とし、オーディトリウム渋谷にて公開致しました。本作は音楽家の坂本龍一がエンディングテーマ曲「for futaba」を手がけ、福島県双葉町の避難生活を追ったドキュメンタリーです。この度、双葉町の井戸川克隆町長と避難所のみなさんをお迎えし、舩橋淳監督とのトークショーを行いました。

●日時:10 月14 日(日) 14:10〜
●場所:オーディトリウム渋谷(渋谷区円山町1−5 KINOHAUS 2 階)
●登壇:井戸川克隆町長(66)・舩橋淳監督(38)

福島県双葉町の避難生活を追ったドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』が10 月13 日(土)よりオーディトリウム渋谷にて公開となり、14 日のトークショーゲストとして双葉町より、井戸川克隆町長と避難所の皆様をお迎えし、舩橋淳監督との対談を行いました。ほぼ満席となったオーディトリウム渋谷の会場で、避難所の皆様が「孫子(まごこ)の代までかかっても帰りたいと願っております」と挨拶をすると、会場からは大きな拍手が湧き上がりました。井戸川町長は、埼玉県の旧騎西高校への避難について、「責任の所在を明確にしない政府の方針は、当初から感じられた。被曝の連続を断ち切って子どもを育てたい、家系の継承というものを第一に考えての決断でした」と述べた。チェルノブイリを基準にした避難区分を福島にも当てはめてほしいと要請しているが、町長と国の対立は終わらず、“福島だけの事故であってほしい”という思いがあるのではないか、そういう感じを受け、怒りを覚えたと話した。子どもたちがマスクをして登校しなければならない様子が健全といえるか、他の地域と平等といえるか、とても国に守られているとは思えない、復興という名の下に被曝問題は葬り去られていると締め括った。

尚、本作は当初2週間限定公開の予定だったが、連日の好評につき11 月9 日(金)までの続映が早くも決定した。(11 月3 日・4 日は休映)

10 月13 日(土)〜26 日(金)オーディトリウム渋谷にて2週間限定ロードショー!
その後、全国順次公開