9月 21 日(金)〜23 日(日)に開催されました、「第四回下北沢映画祭」にて、22 日(土)、劇団 THE SHAMPOO HAT の傑作戯曲を映画化した『その夜の侍』(11 月 17 日公開)の公開を記念し、「演劇の街から発信!“映画維新”『その夜の侍』スペシャルトークショー」と題しまして、同作で映画初監を務めた赤堀雅秋監督、赤堀監督と親交の深い『モテキ』の大根仁監督、そして両作品に出演した新井浩文さんのトークショーを行ないました!

■日時:9月22日(土)  
■会場:成徳ミモザホール
■登壇者:赤堀雅秋監督、 新井浩文、 大根仁監督、 轟夕起夫(MC)

 映画『その夜の侍』の11月公開を控え、出演者の新井浩文、同作で監督デビューする「劇団THESHAMPOOHAT」主宰・赤堀雅秋と、親交の深い映画『モテキ』の大根仁監督が22日、東京・下北沢で開催中の「第4回下北沢映画祭」の一環でトークショーを実施し、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

赤堀監督と大根監督の出会いである、フジテレビ系の深夜ドラマシリーズ『演技者。』内で、赤堀監督の原作戯曲『アメリカ』を大根監督が監督を手がけた事に関して大根監督は「自分でも凄く手ごたえがあって、赤堀君も存在感あるし、放送されたらこれは凄いことになるなんじゃないかと二人で言ってたんですよ」と語り、赤堀監督、「俺、売れちゃうなあと。でも何にもリアクションなかったんですけどね(笑)」と笑いを誘った。

また、撮影秘話について新井は、「だいたいうちは初号見るまで満足がないんですけど、クランクアップの日、ふと見たら煙草を吸いながら、一人で監督が泣いてたんですよ」と語ると赤堀監督は「泣いてない!!絶対泣いてないよ!!」と大絶叫。それに対して新井は「目を真っ赤にしてうるうるしてた(笑)」とやり取りを続け会場を笑わせながらも、「監督のやりきった感じが伝わってきて、参加できて良かったと思った。自分自身でも手ごたえを感じた」と語った。

赤堀にとって大根監督は「一番意見を聞くのが怖い人」とのことだったが、「どうにか合格点をもらった」と安堵の表情。しかし、大根監督は近年のメジャー作品とマイナー作品との興行収入や動員の格差などについて触れて、「邦画は大作と秀作が両極すぎて・・・。ものすごくお客様が入っている作品と、良質な作品なのに全く入らないというのがあり、その中間をいき、この現状を打破できる良い邦画として、ちゃんとヒットする作品になってほしい」とこれからも応援していくことを宣言!

大根監督は「初監督だから失礼になるけれども、観たときに老練な感じと言うか…赤堀君は演劇と言う場で積んできたものがでかい。技術的なものとか、スタッフワークというのは知らずに入ったかもしれないけど、赤堀君がもともと演劇の場で培ってきた脚本力とか演出力とかにスタッフとかに、役者が引っ張られて良い作品になっているなあと。異業種監督の作品には全く見えない。むしろ出来過ぎと言う感じがしました」と大絶賛。新井は「四の五の言わずに劇場に来てください!お願いします!」、そして赤堀監督は「自分で言うのもなんなんですけど…凄く武骨でエネルギッシュで、とてもおもしろい、良い映画だなと、客観視して思える作品になっているので、是非観てください!」と自信を見せ、大きな拍手と共にトークショーを締めくくった。