昨年、10万人を動員した「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年は9月14日(金)〜9月17(月・祝)に「第5回したまちコメディ映画祭in台東」の開催が決定いたしました。「したコメ」は浅草、上野という東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。

 アッとおどろくストーリー展開、緻密で絶妙な脚本、演出はどうやって生まれるのか?内田ワールドをしたコメ総合プロデューサーである、いとうせいこう氏が直撃しました。

●実施日時:9月17日(月・祝) 10:30〜
●場所:浅草中映劇場
●登壇:内田けんじ(40)

■内田:
(映画祭にもよばれているんですよね?)
上海映画祭に呼ばれています。上海では、みんな同じ場所で笑ってくれるんです。お金渡しているのじゃないか、キューでも出しているんじゃないかってくらい。字幕にそんなおもしろいこと書いてあるのかなって。(笑)

(映画のために留学をしようときめたのはいつくらい?)
中学一年生くらいからいっていたそうです。ミーハーな洋画への憧れでしょうね。アメリカには映画がいっぱいあると知っていた。スピルバーグやジャッキー・チェンが好きでした。帰ってきてからは脚本をずっと書いていました。脚本って書き直すものだと思う。頭の中で作っても、第一稿があがってからが出発だと思うんです。脚本は書くっていうより、書き直すものだと思います。

(絶望したあとにいいアイディアって出てきますよね。絶望した後に出てくる経験、ありますか?)
僕の中で2日間考えすぎていると何かが降りてくる。万が一それで出てこなかったときはもうだめだって思います。一度焦りすぎてパソコンのキーボードにメモしようとしていたことがありました。(笑)

夜に書くラブレターのように、書きたくなるときもある。その部分が気に入ってしまうと、そこが邪魔なのに気づかない。なかなかけずれないんですよね。そういうときにアメリカの編集の先生がとにかくいちばん気に入った部分から削れといっていたのを思い出しましたね。