昨年、10万人を動員した「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年は9月14日(金)〜9月17(月・祝)に「第5回したまちコメディ映画祭in台東」の開催が決定いたしました。「したコメ」は浅草、上野という東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。

 毎年大好評の<声優口演>。チャップリン三昧の今年は日本初公開の『泥棒を捕まえろ』も上映されました。日本を代表する声優陣による生アフレコに会場は大いに盛り上がりました。

●実施日時:9月16日(日) 18:30〜
●場所:不忍池水上音楽堂
●登壇:羽佐間道夫(77)、野沢雅子(74)、若本規夫(66)、山寺宏一(50)大野裕之(日本チャップリン協会)

■羽佐間:本日は日本チャップリン協会の会長である大野さんをお招きしています。チャップリン協会の会長で世界的権威っていうからどんなおっさんかと思いきや、お若い!この方なしではチャップリンのフィルムかりられないんですよ。今日は、96年を経ての公開となる『泥棒を捕まえろ』という作品を上映します。

■野沢:私、今回初めて声優口演で女役やりました(笑)いっつも男役ばっかりで!

■若本:チャップリンそんなにおもしろくないと思ってたけど、吹き替えやって見て百八十度考えが変わりました。これはおもしろ
い!いろんな機会で声優口演やるので、無声映画の三代喜劇王の作品をぜひライブで見てほしい。

■山寺:今日は冷房効いてないみたいで暑いですね。(笑)※会場は屋外
僕はチャップリン毎回やらせていただいていて、いつもは複数の人物を独りでやるんですが、今回はチャップリンのほぼワンマンショーの『チャップリンの午前一時』という作品を一人でやります。リラックスして楽しんでいただければと思います。台本見ずに見た感じでいきますね。(笑)

■大野:『泥棒を捕まえろ』は、その存在すら知られていなかったんです。それが、何でもかんでも古物市で買うとんでもなく有名なチャップリンコレクターがひとやまいくらで買ってきたフィルムを買って、見てみたらチャップリンらしい人が写っていると。検証してみないといけないと、世界中のチャップリン研究家にDVDが送られてきまして、全員一致でチャップリンにまちがいないと断定されたんです。駆け出しの頃のチャップリンが写っている、貴重な8分間のフィルムです。まぁ、何回見ても誰もなにも捕まえてないんですけど。(笑)