あの「24 -TWENTY FOUR-」に続くドラマ主演作となる「TOUCH/タッチ」を引っさげて緊急来日を果たしたキーファー・サザーランドが9月4日(火)、東京・渋谷のTOHOシネマズ 渋谷にて開催された本作のプレミア試写会の舞台挨拶に登壇した。

9.11のアメリカ同時多発テロで妻を失い、他人とコミュニケーションをとることができない無言症の息子・ジェイクを抱え思い悩む主人公のマーティン。だが、ジェイクが落書きのように書き連ねていた数字にある“意味”があることに気づく。そこから彼は世界中の人々を救うべく奔走するのだが、世界中の都市を舞台にしているのが本作の見どころ。この日の試写会が行われた渋谷の街は記念すべき第1話目に登場し、スクランブル交差点の大型ビジョンが演出上の重要な役割を果たしている。

本作のシーズン2の撮影の合間を縫って来日したキーファーは「来日は3度目ですが、いつもみなさんの温かい気持ちに感動しています」と満面の笑みでおよそ240人のファンの歓声に応えた。一方で今回も含め、常にハードスケジュールのため「東京もまだ十分に見たことはないし、できることなら他の街も見てみたいけど…。こればっかりはプライベートで来ないと無理かな(苦笑)」とちょっぴり残念そうな表情も。

「24」という大ヒット作に続いての主演ドラマとなるが、キーファーは「この作品に出ようと思ったのは父と息子の物語だから。ここに出てくる息子は無言症で、話はおろか他の人に触られるのも嫌がるような状況なんです。僕自身も2人の子の父親なので、もしも自分が同じような状況に置かれたら? と考えたら心が動かされました。必死でコミュニケーションを取ろうとする姿に共感を覚えてもらえたら」と並々ならぬ思い入れを明かした。
この日は、「24」の大ファンで、9月22日(土)にWOWOWで放送される「キーファー・サザーランド主演最新ドラマ『TOUCH/タッチ』SP〜数字をめぐるミステリー〜』でナビゲーターを務める勝村政信さんが来場し、キーファーに花束を手渡した。

勝村さんは「『24』で人生で一番の当たり役といえる役を手にして、その次の役を選ぶのは本当に難しいと思うんです。それなのに今回こそが本当の当たり役なのでは? と思える素晴らしい演技を見せていてびっくりです!」と本作のキーファーを大絶賛。

さらに「僕が芝居を始めた頃、キーファーはすでにスターで、僕らは『どうしてハリウッドの俳優はこんな優れた演技ができるのか?』と思ってました。さらにこの年になってこんな素晴らしい芝居を見せられたらお手上げです」と熱烈に思いのたけを語った。

キーファーは勝村さんの言葉に「ありがとうございます」と返しつつ、実は勝村さんの方が年上だと知って「本当に? あり得ない!」と驚愕し会場は笑いに包まれた。

さらに現在、撮影中のシーズン2の魅力について勝村さんに尋ねられると「シーズン1では父と息子の物語にフォーカスが当てられていたけど、シーズン2ではその息子の持つ“力”を巡って、息子を守る父の姿が描かれます。アクションも多くありますよ」と期待をあおった。

最後に「日本のみなさんにはありがとうという言葉以外見つかりません。『24』は実は全米では人気が定着するのに少し時間がかかったんですが、日本のファンが最初から熱烈に支えてくれたおかげでシリーズの継続が決まったという経緯があるんです。だから日本のみなさんの応援のおかげで俳優としての今があると思っています」と改めて日本のファンへの感謝の思いを語り、大盛況の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

「TOUCH/タッチ」はWOWOWプレミアムにて10月5日(金)夜11時より放送開始(第1話のみ無料放送)。

キーファー・サザーランド主演最新ドラマ『「TOUCH/タッチ」SP〜数字をめぐるミステリー〜』は9月22日(土)14:00よりWOWOWにて放送。