日本を代表する犬童一心×樋口真嗣の二大監督が奇跡のタッグを組み、超豪華キャストを迎え、いよいよ11月2日(金)全国公開を迎えるスペクタクル・エンタテインメント超大作『のぼうの城』。現地時間8/28夜、カナダ・モントリオールにて開催中の、第36回モントリオール世界映画祭(ワールド・グレイツ部門)にてワールドプレミアが行われ、石田三成(いしだ・みつなり)役を演じた上地雄輔、犬童一心監督&樋口真嗣監督の3名が登壇しました。

この日が世界初のお客様へのお披露目となる本作。黒のタキシードに身を包み、映画の中で演じた武将・石田三成を彷彿させる堂々たる装いの上地雄輔さんと、のぼう様(成田長親)と石田三成の兜を被った犬童一心監督&樋口真嗣監督が劇場に現れると、上映を心待ちにしていた大勢の観客は大興奮!フランス語で用意した挨拶を時にユーモアを交えながら披露した後、ついに一般のお客様へと初お披露目となった本作への熱い思いを語る3人の姿に、モントリオールの観客も熱心に耳を傾けていました。上映終了後には鳴り止まない拍手と大歓声を受けながら舞台に再び登壇した3人。残念ながら上映開始時間の遅延のため、予定されていたQ&Aが急遽中止となってしまうも、劇場の外では3人に直接映画の感想を伝えようと列を並べる大勢の観客の姿も。大盛況の中ワールドプレミアを終えました!

初の海外映画祭参加となった上地雄輔さんは、多忙スケジュールのため滞在時間20時間弱であった超弾丸スケジュールを見事に完遂!途中、トランジット先の飛行機が遅延したりとトラブルに見舞われながらも、予定されていたスケジュールをすべてこなし、文字通り不眠不休で初の海外映画祭を思い切り楽しんでいました!

日本映画としては異例のW監督(海外ではコーエン兄弟、ウォシャウスキー兄弟が有名)で創られた『のぼうの城』は、その圧倒的スケールゆえに映画化実現まで8年の時間を要しており、公開までに大きな波乱の時期もあったが、映画のストーリーのようにどんな屈強な時にでも前へと進む力強いチームワークと人々を魅了すキャスト陣によって、今回のモントリオール世界映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、11月2日(金)全国公開に向けて遂に本格始動となります。

日時 8/28(火)19:20〜(現地時間)
場所:cinema quartier latin9
登壇者:上地雄輔、犬童一心、樋口真嗣、久保田修プロデューサー

<舞台挨拶コメント>

犬童監督&樋口監督:
(フランス語で)今晩は、監督をつとめました犬童です。

犬童監督:
それでは樋口さん、紹介して下さい。

樋口監督:
(フランス語で)私たちは双子ではありません。私たちは夫婦でもありません。
(*場内、ジョークに爆笑*)
それでは上地雄輔さんをご紹介します。

上地さん:
(フランス語で)今晩は!私は俳優の上地雄輔です。
私は映画『のぼうの城』とメープルシロップが大好きです(笑)ありがとうございます。

犬童監督:
この映画は今から450年ぐらい前の話です。東京の隣の街で本当に起こった話です。登場人物も生きていた人たちで実在の人物です。物語の中の水攻めという水を使った攻撃も実際に行われたものです。その時代、日本は戦国時代と呼ばれ、日本中が戦争をしてその中で誰が天下を取るかという戦いをしていました。いつ自分が死んでもおかしくない時代で一生懸命生きた人たちの姿を描こうと思いました。みなさんは、日本でもこの映画を観た人はまだいないので、一番最初のお客さんです。是非積極的に自分で楽しんでください。

●樋口監督:
お招きいただいた映画祭、関係者のみなさまに感謝します。そしてここにいる世界で初めてのお客さんである人たちにも感謝します。この映画は戦いの話です。敵味方に分かれていますが、どっちが正しい、どっちが悪いということはないと思います。隣にいる上地さんは映画の中では敵軍の一番偉い指揮官です。映画の中ではわれわれは敵であろうと味方であろうと魅力的な人間だと感じていたので、(石田三成を)魅力的に描こうと思いました。現実に争いごとや戦争は起きて欲しくないですが、映画なので皆さん楽しんでいってください。

●上地さん:
この映画はたくさんのスタッフ、素晴しいキャストのみなさんと力をあわせて時間をかけて一生懸命作った作品です。本当は去年封切になる予定でしたが、日本で大きな震災があって、この時期に封切られることになりました。これをきっかけに日本や世界中に力強さや優しさが広がるようにみなさんもこれを見てもし感動したらいろんな家族や友達に強さや優しさを伝えてもらえたらなと思ってます。最後まで楽しんでいってください。ありがとうございました。