この夏の話題作の中で、異彩を放つ映画『桐島、部活やめるってよ』。8/11の初日以来、映画を観た観客によるTwitterのつぶやきが驚異的な数を記録し、その内容の熱さと濃さ、さらに有名俳優やタレントのものも目立つなど、その強力な口コミが後押しとなり、異例の右肩上がりの興行が続いています。

本作は第22回小説すばる新人賞を受賞し話題を集めた、朝井リョウの同名小説を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督が瑞々しく映画化。キャストには、常に世代をリードしてきた俳優、神木隆之介を主演に迎え、今最も注目を集めている女優・橋本愛や、実力派俳優・大後寿々花といった俳優をはじめ、600人を越えるオーディションを勝ち抜いた若き原石たちが集結。登場人物それぞれの、部活を通じての奮闘や、人間関係の悩みなどを誠実に描き、同世代だけでなく“かつての高校生”たちの共感を誘う青春映画として、既にヘビーなリピーターも続々とあらわれています。

この度、主要女性キャストが集合し、大ヒット御礼舞台挨拶を実施いたしました。これまで公開前の完成披露試写などのイベントでは開催されなかった、<女子>だけが集合しての初のイベントとなりました。高知で行われた1ヶ月に及んだ撮影合宿の中で、撮影に真剣に臨み、熱い友情を育んできた彼女たちによる、平均年齢17.5歳の女子会トーク。

日時 8/27(月)15:55〜16:25 (14:00の回の上映終了後)
場所 渋谷東急 渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー2F
登壇者 橋本愛、大後寿々花、清水くるみ、松岡茉優6/

公開3週目を迎え、彼女たち自身も、周囲の評判やインターネットでの評価などに触れているようで、「公開されるまでは私たちが内側で大事に大事に抱えていたものが、皆さんのものになっていくのを実感できて幸せな気分」(橋本)、「たくさんの感想や反響を見聞きして、皆で協力して作り上げた作品が届いていることを実感できて嬉しい」(大後)、「著名人の方もTwitterやFacebookで評価してくれて嬉しい」(清水)、「映画の評判が気になってネットの書き込みを眺めてみたら、沙奈を深く観てくれている人がたくさんいました」(松岡)と、それぞれが挨拶。

高知でスタッフ・キャストたちが泊まり込んで行われた撮影を振り返って、「待ち時間の間、本当のクラスメイトみたいな雰囲気でした。役者同士として真剣な話をしたりする関係でもあった一方で、バカ騒ぎの雰囲気もあったりして」と橋本さんが振り返ってコメント。
「女子グループで固まっていることが多かったですが、(松岡演じる)沙奈は怖かったですね。撮影中と撮影が終わってからの松岡さんの感じは全く違ってました(笑)」という清水さんのコメントに端を発し、女子トークがスタート。すかさず松岡さんが「何度か喫茶店に誘ったんだけど、1回も来てくれなかった(笑)」と反論すると、「撮影中、皆それぞれの役柄になりきっていて。撮影の合間の時間も集中していて、皆それぞれの役の目をしていました。後になって改めてそれを思いました」と、橋本さんがすかさずフォロー。
作中の役柄ごとの関係そのままの性格を表すようなトークが続く。

印象に残っている場面を聞かれた橋本さんは、“(東出昌大演じる)宏樹と(大後演じる)亜矢が窓越しに同じ風景を見るシーン”を「衝撃的で、今でもずっと心に残っています」と、コメント。女性の間で非常に評価の高い“片想い”ならではの光景を表したこのシーンについて、大後さんは「あのシーンは、宏樹が窓の外を見たからその視線の先を追っていて・・・という指示を監督から受けたんです。実際やってみたら、スタッフの方が“すごくキュンキュンする!”と言ってくれて」と説明。

本作にはいくつもの“彼氏彼女”や“片想い”、“共感”といった感情が存在するが、映画の後、どうなっていくと思いますか?という質問について、橋本さんは「(落合モトキ演じる)竜汰と(橋本演じる)かすみは・・・(ふたりが付けたおそろいの)ミサンガが切れるまでずっと一緒にいると思います。でも、かすみは(神木隆之介演じる)前田のことを心から尊敬している。この先、誰と付き合おうが誰と結婚しようがずっと尊敬し続けて、人として大事な存在であり続けると思います」と前田への深い想いを説明。

最後に、本作で、共演者としてだけではなく友情も育んできたメンバーとの出会いについて、橋本さんは、色んなことがあるからと、箇条書きでこのように説明した。「友達ができた」「上京する勇気が湧いた」「役者としてやっていく覚悟ができた」「仕事を愛せるようになった」「心の支えができた」と並べた後、「この作品に出会わなかったら、これからこの仕事を続けていくかどうかも分からなかったと思います。だから、この映画は本当に大切な作品です。これから何度でもこの映画を観て、深い深いところまで浸っていってほしいです」と、本作への深い想いを述べた。

◆ INFORMATION ◆
<渋谷東急限定>部活学生は、1,000円で「桐島」観れるってよ!キャンペーン 実施中
クラブ活動を行っている学生の方は、チケット窓口に部活道具を持参すると、通常学生観賞料金1,500円が1,000円でご鑑賞いただけます!(帰宅部は対象外)