超満員続出のマスコミ試写、業界絶賛の高い作品評価、そして中高大生観客からの熱狂的支持。この夏の話題作の中で異彩を放つ映画『桐島、部活やめるってよ』が、ついに初日を迎えました!初の平成生まれの直木賞候補作家となった朝井リョウの同名デビュー小説を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督が映画化。キャストには、常に世代をリードしてきた俳優、神木隆之介を主演に迎え、今最も注目を集めている女優・橋本愛や、実力派俳優・大後寿々花、さらには600人を越えるオーディションを勝ち抜いた若き原石たちが集結した青春エンターテイメントの傑作です。

そして、初日を迎えた8月11日、神木隆之介、橋本愛ほか、総勢12名のキャストと吉田大八監督が、全員涼やかな浴衣姿に身を包み、新宿バルト9で舞台挨拶を行いました。

日時 8/11(土)初回9:10の回上映後11:05〜11:30
会場=新宿バルト9(9番スクリーン)  MC=伊藤さとり
◆登壇者:
神木隆之介(19)、橋本愛(16)、大後寿々花(19)、東出昌大(24)、清水くるみ(18)、山本美月(21)、松岡茉優(17)、落合モトキ(22)、浅香航大(19)、前野朋哉(26)、鈴木伸之(20)、太賀(19)、吉田大八監督(48) 
以上キャスト12名+監督=計13名

これまで、本作のキャンペーンで集まるたびに、まるで本当のクラスメイトのような団結力を見せて来たキャストたちだが、こうして一堂に顔を合わせるのも、これが最後の最後。舞台裏では、そんな最後の時間を楽しむように賑やかな笑い声があふれていた。

映画が終了し、いよいよ舞台挨拶。主役である映画部・前田を演じた神木隆之介を先頭に、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、浅香航大、前野朋哉、鈴木伸之、太賀、12名のキャストと吉田大八監督が舞台に現れると、なんと、会場を埋め尽くした400名を超す観客がスタンディング・オベーション!

これにはキャスト全員が大感動、みな頬を紅潮させて、立ち上がり拍手する満員の観客を感無量の面持ちで見つめていた。中でも、橋本愛は、驚きと嬉しさで思わず泣き顔に。そして、それぞれ声を詰まらせながら初日を迎えた喜びを、「皆さんに立って迎えてもらえるなんて、これ以上の幸せはありません」(神木)「人生で初めてこんな光景を見て戸惑ってしまって。本当に嬉しいです。」(橋本)「こんなに朝早くから来てくださって。嬉しくて嬉しくて感動しました」(大後)「(感動で)何も言えないです。最高のスタッフ・キャストと素晴らしい青春を過ごさせてもらいました」(東出)「この映画は1人1人にストーリーがあります。この(壇上の)12人の物語があるので、ぜひ12回見てください」(清水)「緊張で言うことを忘れてしまいました。皆さん、桐島を愛してください」(山本)「長い道のりがあってできた映画なんだって感動しました。」(松岡)「この映画に出てなかったら、映画を見に来て“出たかった!”って思ってたに違いないので、本当に出られて良かった」(落合)「予告等を見るたびに皆に会いたくなった。たくさんの人に愛される映画になって欲しい」(浅香)「皆さんのスタンディング・オベーションを見て、カンヌ映画祭に来たような夢みたいな気分になりました」(前野)「みなさん、周りの人にガンガン宣伝お願いします」(鈴木)「ここにいるメンバーと普段から仲良くしていて、色んな意味で影響を受けた映画になりました」(太賀)と、それぞれに初日を迎えての思いを語った。

そしてここでサプライズ!この大事な初日を“インフルエンザで欠席”することになってしまった佐藤貴博プロデューサーから、キャスト・監督全員1人1人に手紙が届いていた。それを聞いただけで、橋本、大後ら女子チームは目がウルウル。橋本には「天才肌と思われがちな愛ちゃんだけど、どれだけ悩んで努力してるか知ってるよ」、神木には「とてつもない重い責任を、そんなふうに感じさせずに背負ってくれて、サイコーの座長でした」など1人1人に優しく語りかける佐藤プロデューサーの愛に溢れた手紙は、最後に本作で映画初出演を果たした東出に宛てられ、最後まで決まらなかった宏樹役を、吉田監督の“東出と心中する”という言葉で決断したというエピソードを披露し、それを聞いていた東出は感極まった表情に。青春エンターテイメントにふさわしい<感動>が場内を包み、客席からもすすり泣きが・・・・と思ったら、突然場内暗転!「キャー、何なに!?」と、ざわつくキャスト、そして客席。ふたたびライトがつくと、そこにはなんと<ゾンビ>たち!!映画のグランドフィナーレで重要な鍵を握る<ゾンビの反乱>が、まさに再現されたのだ。何も知らされていなかったキャストも観客も、このサプライズにびっくり! しかも、ゾンビたちの中には、劇中で実際に映画部を演じた仲間の顔があり、舞台上は驚きから感動の再会のハグに。ところがそこに、インフルエンザで欠席のはずだった佐藤Pまでゾンビの姿で参加していたので、またまたサプライズ!佐藤Pが「すみません!3日前からマスクつけて嘘ついてました!観客の皆さん、騙してすみません!でもあの手紙は嘘じゃないです!」と釈明。神木や橋本はじめ、キャストもあまりの驚きに涙をうかべながら、「(インフルエンザと聞いて)もう年なのかなって心配してたのに」(橋本)、「きのうもマスクしてましたよねー」(神木)と不満を訴えながらも、愛情溢れるサプライズに感動。

<感動物語>だけで終わっていたら、「桐島」じゃない!とばかりに、「驚きもあり、笑いもあり、そして感動があるのが映画」(佐藤P)という言葉そのものの初日舞台挨拶のグランドフィナーレに、観客も大満足。
<ゾンビ>の興奮冷めやらない観客たちに向け、最後は、キャストを代表して神木が「こんなにビックリしてこんなに感動した舞台挨拶は初めて。僕の人生の思い出になりました。この映画が皆さんの青春の1ページになってくれたら」というと、吉田監督は「この映画の見所はって良く聞かれるんですが、それはこの素晴らしい若いキャストたちです。ぜひ彼らの顔と名前を覚えて今後の活躍を見守って」とキャストたちにエールを贈り、『桐島、部活やめるってよ』にふさわしい初日舞台挨拶が、感動のうちに幕を下ろした。この感動は、きっと多くの人に伝わるに違いない、そんな期待を抱かせる1日になった。